レンジブレイク80円

 [2012-10-25] 先日のFXブログ「レンジでの相場展開で」では、エラそうに下方向への短期ブレイクがしやすいのでは?と言う話を紹介させて頂いておりましたが、何の事は無い、結果は下のチャートのようになっています。

2012年10月25日のドル円日足チャート

 見て頂けるとお分かりのように上方向へとブレイクをしてしまいました。

 私のトレードは幸運にも下ブレイク失敗に終わったのを見て79.78で利益確定となっておりましたので、20ポイントほどの利益は出ましたが、もう少し長いものを予定していただけにショックは持ったままとなっています。

 ポジションも玉が大きめの物を打ち込んでいただけに、損失を出す事は避けたい思いも有りましたが、上手く天井を掴めたと言う意味では今週のトレードもまずまずと言った内容になっています。

 現在の高値は80.17で止まっていますが、この高値は2012年5月14日の天井と面合わせとなっており、前回の79.98の高値を付けた際のストップが有る水準として紹介した箇所でピッタリと収まっています。

 次の高値には80.19に2011年8月4日の天井、80.29に2012年4月16日の底値、80.30に2010年11月1日の底値と言う風に並んでいます。恐らくその辺りにもショートのストップが置かれている事が考えられます。

ドル円1時間足でのブレイク状況

 1時間足に変更して、いつものように近況の相場状況を見ていきたいと思います。

2012年10月25日のドル円1時間チャート

 こうして見ると、綺麗なレンジブレイクとなっているので、ショートは打ち込みたくない相場展開であるように考えられます。

 特にこういう一本足での上昇を見せる相場展開では、「押し目待ちに押し目無し」では有りませんが、押し目が無くストップを巻いて上げていく事もしばしば見られるので、私のような短期のトレードのほとんどが逆張りする人間にとっては、まさに入る場所が無いと言った状況です。

 現在の高値で折れた場合にも80円をバックにした買い注文が入る事が考えられますし、80円の手前で80円バックに打ち込んだショートのストップを巻く流れになる事は目に見えているように思います。

 しかしながら、日銀の追加緩和観測を受けての事とは言え、全体的に投機筋の動きが時期が時期にも関わらず本気さを感じられないのは、例年とは違う展開になっている相場に少し不気味さを覚えています。

 ユーロ方面でもトロイカの動向にも注意をする必要があると思いますが、今日は「入れなければ入らない」で終わってしまいそうで、とりあえずは夜の雇用系指標を待ちたいと思います。