経済アナリストの話は聞かない

 [2012-05-20] 私は、年々頑固になっている自分を感じますが、我が家の愛犬はもっと頑固です。

 私の言う事や行動には完全服従しているのですが、他の家族が言う事を聞かせようにも全く言う事を聞かずに我知らぬ顔でいます。

かわいい犬

 以前海外のドッグトレーナーの番組を見た時に、こう言っていました。

 「犬は賢い動物だから誰にでも従う訳では無い。特に群れを作る動物だから自分が従う者を選んでいるんだ。」

 その時に、思わず「なるほど・・。我が家の犬は私が怖いだけなんですね(笑)」と思ってしまいました。

 ではFXではどうでしょうか?トレーダーの多くはテレビや雑誌またはニュースなどでコメントしている、経済アナリストと言うイマイチ理解できない専門家の方々がいらっしゃいます。

 もちろん人によっては違うかも知れませんが、彼らの多くは昨日に有った相場に対してのコメントを述べ、これからの動きに対して「こうなるんじゃないの?」と言う曖昧なニュアンスのコメントをしてくれます。

 まぁ、要するに彼らにもこれから何が起こるのか?相場はどう動いていくのか?と言うのは分からないので仕方ありませんが、まぁ、当たらない予想をバンバン出しておいて、「○年前に私は言ったでしょ?」的な事を言われても困りますよね。

 このままでは「いずれはそうなる」と言う事が分かっていても、「何時なるの?」と言うと答えは「近い将来には・・」と言う事になってしまいます。

 まるで占い師にでも掛かったように、ノラリクラリと言う発言が目立つ方も沢山いらっしゃいます。

犬でも従う相手を選ぶ

 そこで、犬でも主を選ぶのですから、私たち人間も従う相手を選んでみては?と言うのが今回の主題です。

 例えば考えてみてください。自分がアナリストでテレビで引っ張りだこの有名人です。

 有名人ですから周りから沢山の情報が集まりますが、有る時相場に対して非常に重要な話を耳にしてしまいました。その重要な出来事が明日起こると分かっていて、これからテレビの収録があります。あなたはその話をテレビで話してしまいますか?

 まず話さないですよね(笑)。それを話すくらいなら自分で有り金集めてポジション山盛りにして大儲けしたいですし(笑)、それが100%確かな事でもないですからね。

 つまりは、アナリストが出てきても、ろくな話をしていないように私は考えています。私もテレビでそう言った相場観を見たり勉強したりしていますが、我が家の犬では有りませんが99%右から左のちくわ状態です(笑)。

 他人の相場観を取り入れて自分の引き出しを広げる努力はしますが、その知識を自分色に染め上げる努力は常に必要だと私は考えています。特に最近のテレビときたら・・・・と言う思いは有りますしね。

 「あの人がこう言ったから」と言って、自分の汗水流したお金を張れますか?私は無理です。

 以前私の友人を介して、銀行で国債を販売している営業担当の方と話をした事があるのですが、「ほう、そうやって人を言いくるめていくんですね~(笑)」と言う話をした事が有ります。

 つまり、誰にも未来の事なんて分からないんですから、アナリストに頼って「あいつのせいで負けた」と思うくらいなら、自分でサイコロ振って負けた方が納得がいくのでは?私はそう考えています。