ドル円の相場のレンジ割れと怪しい展開

　[2012-10-11] ドル円の動きについて週末の予想ブログでレンジ的な相場展開を想定していると書いていますが、何のことはありませんね、レンジ割れが起こってしまっています。

　まず始めにここまでのドル円の日足の動きをみていきたいと思います。

　最後の足はまだ確定足ではありませんが、現在陰線が並ぶ展開となってしまっています。

　この売り込みの原因はQE3の影響だの欧州問題の影響など色々言われておりますが、まぁ、国際通貨基金・世界銀行年次総会が開かれる中、日銀砲は無いだろうとする考えから起こっている動きのように思っておりましたが、まぁ、これもどうと言う事はありません。

　先日78円10銭ほどをバックに買いを入れていたモデル系ファンドが、今度は78円割れを狙っての打ち込みをしたとの噂を耳にしています。ヘッジファンドについてはFX相場に大きな影響を与えるヘッジファンド(HF)で詳しく紹介されています。

　さて、では日足チャートに目を戻してみますと、日足ベースでみると上値の重いレンジ相場と言った状態になっていますが、まぁ、これも納得のいくチャート形態ではないですね。

　黄色で囲んだ箇所に注目してみると、全て下降相場中でのローソク足の形状に注目してみると分かりますが、小さくジリジリと下値を探っている展開となっています。

　ただ、今回の下降について少し気になっている点は、陰線高値で引けていないにも関わらずシツコイ展開と言う事です。

　もしかすると、今日のニューヨークタイムに転換が見られる可能性を頭に入れておいても良いかもしれません。

　では、もう少し詳しく1時間足での動きをみていきたいと思います。

　綺麗にレンジ相場を割れてしまっています。しかも高値はレンジ下限がレジスタンスとなって抑えられてしまっていますね。

　要するにここを上抜けするならば、先に述べたように「今日は陽線で引ける可能性がある」と言う事になります。モデル系が入っていると言うので、個人的には手を出したくないのですが、逆にモデル系ファンドが入っていると言う事なので、ストップを刈り取る動きが出れば短期逆張りでおいしい思いもできそうかなと想定はしています。

　ファンダメンタルズの方では、ラガルドさんが完全に白髪になられてしまって、ＩＭＦの苦労があるのかな？なんて思いながらも、どうやら円高について「行き過ぎている部分がある」との見方を頂けたようで、政府関係者も胸をなでおろしていることでしょう。

　また、安部自民党総裁の発言では「次期日銀総裁は２～３％のインフレ目標を設定してくれる総裁が良い」とのコメントが出ています。

　先日から彼の発言に特に注目してニュース等を追いかけたり、出演している番組を見ておりましても、「良く知っているな」と言うのが私の個人的な感想です。

　まぁ、ハイパーインフレにビビッてデフレ脱却できない状態よりも若干インフレ傾向にしてからの軌道修正の方がやりやすいでしょう。結局今年のインフレ上昇率は0％変わりなし・・・と言う結果の出せないままですからね・・。

　夜には失業保険系の指標が予定されていますが、世界は期待していない分、サプライズには期待してしまいますが、とりあえずどう動くのか？今晩はちょっと楽しみですね。