トレードで負けた後に私が考えていること

 [2012-04-27] どんな一流のトレーダーでもトレードで負ける事は有ります。私の知人である某ヘッジファンドを渡り歩いた、その道の人ならば知らない人はいないと言う敏腕トレーダーでも負け相場を経験しないと言う事はありません。つまり、英語で言う「ビッグL」、ビッグルーザー大負けを経験していると言う事です。

トレードで負けたビッグルーザー

 もちろん、その大敗は一流になる前の事だけではなく、一流になって敏腕と呼ばれるようになってからも経験しています。

 これがどう言う事を意味しているのか?と言うと、そう言った相場の正解で超一流と呼ばれている人でもFX相場の取引で負ける事がある訳ですから、一般の投資家が負けない訳が無いと言う事です。

 それはもちろん、私も同じですし、世界中のどのトレーダーも同じことでしょう。

 正し、負けず嫌いの人の多くは、そんな負けトレードが発生する事を許せません。その負けず嫌いな人の1人が私でしょう。

 負けず嫌いなトレーダーは、ついつい先ほどでた損失を取り返そうと必死になって大事な資金をトレードへと回してしまう傾向にあります。しかし、これは御法度でしょう。

 私も同じように負けトレードをしてしまった自分に納得する事ができずに、つい大金をFX会社へと入金してしまい、熱くなった勢いが冷めやらぬままに、大博打に出てしまった経験があります。

 もちろん、そんな精神状態では良い結果が生まれる訳もなく、気が付けば私の預金口座は閑古鳥が遠くの方で一匹「アホー」と鳴いていました。

 では、現在相場で負けトレードを経験してしまった時はどうしているのか?次で私がとっている行動と制約について書いてみたいと思います。

負けトレード後の行動と制約

 私のトレードは基本的に狭いストップを使っての逆張りエントリーで、勝率は40~60%と言ったトレードを行っています。「逆張りなので基本的には2~3回エントリーに失敗しても良い」と言う考えの元でトレードを行っています。

 そのため、2~3回なら大丈夫だと考えて次々とトレードを重ねてしまう危険性を抑えるために、何かしらの対策を立てておく必要があります。それが、「Looser must think(負け犬は必ず考えろ)」と言う私の持論です。

 トレードでエントリーする際に人間はとても頭を使って考えます。例えば、「利食い位置はここで良いのか?」や「ストップ幅はここでは深すぎないか?」と言った基本的なトレードに必要な内容から、「相場が反転した場合ポジションはどうするのか?」と言った、相場展開に応じた対応などです。

 しかし、そのトレードが負けに終わってしまった場合には、「次のトレードで何とかしよう!」と言う根拠の無いプラス思考が生まれてきます。

 そんなプラス思考が生まれて来ると、決まって『負けトレードについて考えないで次のトレードを行う』と言う行動に出てしまいます。

 そこで、私はいつも負けトレードをしてしまった後は必ず自分の相場について、もう一度だけ振り返る事を癖付けています。

 何処でエントリーしてエントリーの理由は何だったのか?エントリータイミングは間違っていなかったのか?ストップは狭すぎでは無かったか?と言う事をまず考えて、最終的に、「この負けトレードは悔しくない負け方だったか?」と言う事を自問自答します。

 もしも、負けトレードについて悔しく無い負けトレードであれば、私は自分の負けトレードを評価するようにしています。それは、自分が納得できるエントリーをしたにも関わらず、相場の神様がソッポを向いてしまい、絡め捕られただけだと考えるからです。

 しかし、「悔しい負け方をした」と考えた場合、私はトレードを4時間禁止にしています。それは、自分のトレードがしっかりとしていないからです。

 トレーダーによっては色々なルールが有ると思いますが、私のように気持ちが相場に飲まれやすい方にとっては、相場を休む事も一度取り入れてみることで成果が出やすくなるかも知れません。