ＦＸで最高の手法を手に入れたとこで

　[2012-05-19] ＦＸについて始めたばかりの初心者の多くは手法・手法と騒ぎ立てます。もちろん私も例外では有りませんでした。

　読めもしない分厚いアルゴリズムの本を図書館で数冊借りてきては、最初のページで理解ができずに終わってしまい、役に立ったのは睡眠導入剤として効果抜群だったと言うことだけ・・。

　今思い出しても何てバカな事をしていたのだろう？と自分の無能さを残念に思うと同時に呪いたくもなります。

　あんな手法やこんな手法、ＦＸの手法何て今パッと思いつくだけでも100通りくらいは頭に思い浮かびますが、どれもこれも使えないものばかりです。

　それなのにＦＸを始めたばかりの頃は手法のロジック欲しさに、日本のサイトだけで無く海外のサイトまで色々と調べまわったものです。

　そんなある日、私のトレーダ仲間の内の1人のトレードを実際に見る機会がありました。彼はＦＸトレーダーでは無く株のトレーダーなのですが、それを見た私は震えが止まらなかった事を思い出します。

　まず、一番何が違うか？彼は短期売買を得意としていて、今で言うスキャルピングトレーダーと呼ばれるトレードを行っていたのですが、そのトレードの速さを見た私は「まず真似しろ！と言われても100％無理」と言う感想でした。

　指先がマウスをクリックする速度もそうですが、4面のチャート？(確か4面がチャートだったように記憶していますが確かでは有りません)画面に対して、後ろから見ていたので詳しくは分かりませんでしたが、鬼の速さでそれを分析してラインを入れたり消したりと・・。

　見ていた時間はほんの1時間ほどの事だったのですが、あれはもう次元が違う世界のトレードのように思いました。

　詳しくは分かりませんが、損切りに対してもまるでロボットの如くポジションをぶった切り(私には斧を振り下ろして切っているように感じました(笑))、エントリーについても迷う間もなく「カタカタカタ」と取引量を入力する音がした直後にクリック・・・。

　手法・手法と騒いでいる内は、私は相場の世界では勝てないのでは？とその時に感じてしまいました。

　勝っているトレーダーは手法よりも先の世界にいるのかも知れません(悪魔で個人的な感想ですが(笑))。

　だから、私は自分のトレードについて、こうやってインターネットで書いていますし、相場についても書いていけます。

　例えば、「最高の手法がある」「こうすれば勝てる」と言って教えられても、恐らく大半の人はその最高の手法を使いこなす事はできないでしょうし、それで勝てる意味すら理解すらできないと私は思います。

　「いつ、どのタイミングで追撃を行いますか？」

　と言う質問が有ったとしても、過去のチャートを見て「ここは行けそうだよね」なんて言えても、「このタイミング」なんて言うのはチャートには残っていません。

　それがチャートに残るのなら、私はモデル系ヘッジファンドでも作りますか(笑)？なんて言う発想になっちゃいますからね(笑)。

　特に私の場合はスキャルピングは得意では無く、デイトレードからスイングで組み立てていき、ポジションを集める方法を行っているため、そうなっているのかも知れませんが・・。

　でも、人の手法を貰ったとしても、私は全く勝てなかったのは事実です。ヒントにはなったのですが、なぜこれで勝てるのか？が分からなかったですし、自分の努力でスタイルを構築をしてなかったため一番大切な「手法を信じる事」ができなかったためだと思っています。

　釣りが上手い人に、「こうすれば釣れるよ」と言われて真似しても、魚はなかなか釣られてくれませんからね(笑)。