ドル円週末分析

 [2012-11-25] 日本人にとっては週末3連休の最終日となっておりますが、明日は休み疲れの日本人何てお構いなしで相場は稼働します。

 さらに明日は25日が相場はお休みだったのことも重なるので、日本時間の朝は週末需要も合わせた動きを模索していく必要があります。では、いつものように日足から見ていきたいと思います。

ドル円日足2012年11月25日

 ドル円の高値は先週の木曜日に付けた高値陰線が非常に気になる日足形状となっています。

 この日足高値の陰線に対して金曜日に投機筋からの売りが入り押されたと言う展開で有ったと見ても、チャート上では納得がいく形となっているように思います。

 しかしながら、金曜日NYタイム辺りからは、予想した通りに緩やかな買い上げが見られて、変わり身の早い投機筋はちゃっかり利益を確定させたのだろうと私は見ています。

 つまりは、今週も月曜日頭からは輩様方は新規建てで来ることが考えられますが、日本時間頭にはこの先週末の下髭を意識した買いが入るのでは?と私は見ています。

 10時頃には実需のポジションが出そろったところで、インフレ率3%の目標に反発している白川さんの講演が予定されておりますが、果たして金融に関して何というコメントを出すのか気になるところではあります。

 余談ですが、白川さんがなぜ金融緩和について奥手と言うイメージになるかについてですが、白川さんの考えは金融緩和(国債などの購入)がインフレ率を引き上げる事は無いと考えているからなんです。

 つまり金融緩和は政策金利の変更で行うべきで、量の緩和が行われてもそれはデフレ脱却には繋がらないとする考えなんですね。

 私は別に経済学を専攻したわけでもありませんが、この考え方は少し前の金融学では基本となっていましたが、今は古いとする人が多い分野の考え方になります。

1時間足での売買チャンス

 次に、1時間足について見ていきたいと思います。白い○を付けたローソクが底堅さを私に必死にアピールしているチャートとなっています。

ドル円1時間足2012年11月25日

 目先のダウントレンドは赤いトレンドラインで引いてみましたが、これを現在はブレイクする形になっています。

 つまりは買い優勢のパターンを示唆している訳ですが、先ほど紹介した白い○で囲んだ安値を割り込まないのであれば相場は短期的には強気だと見るのがセオリーと言うところです。

 もちろんこれは、月曜日の日本時間に強めのフローが出るであろう?とする投機筋の考えが入っての展開だと考えられますが、朝から少しでも打ち込まれたらそこが狙い目になるように考えます。

 この考えからして、日本時間までは何処かから打ち込まれる動きが出るのであれば、底値を拾っていって、高値追いの展開に付いていき、ある程度の利益が出たらすっぽりと勝ち抜ける。

 また、長く狙おうとしても欧州時間にクローズ時のギャップを埋めるために売りが入る可能性もあるからです。

 基本的には月曜日と言う事で大きな値動きは期待しないのがセオリーとなりますが、実需のフローの大きさによってはそれだけでブレイクをしてしまうかも知れません。

 木曜日の高値を抜けるような動きになると、ドル円もここまで来たか?と言う気になりますが、欧州の情勢を含めてしっかりと値動きについていきたいと考えています。