相場の進化についていく

 [2012-10-20] 今日は週末と言う事で相場について書くと言うよりも、ゆっくり私が感じている最近の相場の進化について書いてみたいと思います。

2012年10月20日の相場の進化

 良く有名なトレーダーが残している名言の1つして有名な「相場は生き物である」の言葉通り、私も相場が生き物であるように感じている者の1人です。

 それはやはりヘッジファンド代表とする投資機関が次々と勝てるシステムへとアルゴリズムの変更を加えている事もあると思いますが、やはり生き残るトレーダーもそれに対応するために進化しているためだと思います。

 今年に入り特に感じるのは「大相場を作らせないように作る」相場へと変化しているように思います。

 以前と比べてボラティリティが圧倒的に落ちたのは言うまでも無いと思いますが、ズルッとずれ落ちるようなストップ刈りがストップを巻くような相場でも無く、まるで殴り殺すかのような相場に変わってしまったように思います。

 この事は、恐らくファンド系が儲かっている事を示しているように思いますが、それにしても、今年は特に今までのところはニュース全体が想定範囲の中で動いているように思います。

 これから年末までにギリシャの問題で何かドッカンと言う騒ぎが起こるのかも知れませんが、今までのところは「まだ分からない」と言うところです。

この変化で良いのか?

 今年の相場を見ていると、本当にこっちの方向で相場の変化と言うのは良いのか?と言う気がしています。

 世界の政策的には、為替相場の動揺や急な変動を抑えるように政府が動いているのですから、狙った方向へと歯車は動いているように思われます。

 しかし、トレーダーからすると、その狙いとしている相場展開が如何に恐ろしい事を引き起こす可能性があるのか?と言う事に注目せざるえません。

 それは、世界中のリーダー達がとろうとしている安定した通貨価値とは、要するに自国通貨の価値を下がりすぎず上がりすぎずの状態で、意図的に保とうとするものです。

 つまり、その展開が今年のようなジリジリとしたシツコイと言いたくなるような相場展開を生み出す原因となっているように思うのですが、この相場が最終的に生み出すものはレンジ相場です。

 レンジ相場が起こったならば必ずトレンド相場へと発展をします。そしてそのレンジ相場がトレンド相場に移行しようとブレイクした際には、大量のストップが巻かれることでも知られています。

 つまり、現在の相場は完全なブレイクへのストップを着々と増やしている状況だとも考えられます。

 と言う事は、現在政府が躍起になって抑えつけようとしている相場と言うのは、将来的な爆発を蓄えているとも言えるでしょう。

 そして、そのブレイク、その爆発の波に乗れるトレーダーは2年は為替で食える者のように私は考えています。つまり、そのブレイクは「でかい」と言う事をです。