勝ったトレードの次は大切

 [2012-05-04] 勝った次の後のトレードに私は特に注意して行っています。その理由は勝ったトレードと言うのは負けたトレードよりたちが悪いからです。

トレーダーが勝ちトレードを喜んでいる様子

 トレードで勝つと、人間ですからついつい利益を守ろうとしてしまいます。特に月曜日の朝一番のトレードで1週間分の給料を稼ぎ出してしまった時など、その後のトレードが気を付けていても守りに走ってしまいます。

 このような勝った後のトレード心理は、恐らくは全てのトレーダーが経験している事だろうと思いますが、私のように精神的に強くないトレーダーになると、この微妙な心情の変化に対して非常に敏感です。

 ついつい自分の最初の利益を守るために次の取引額を引き下げてしまったり、エントリータイミングで張り込むタイミングでツイツイ躊躇してしまったりと・・。

 まぁ、こんなトレードをやっていたら、まず1週間終わる頃には利益は何処かに行ってしまって「1週間俺は一体何をやってたんだ!」何て言う事になってしまいます。

 そこで、私が取り入れているのは「勝った後は喜ばない」と言うことです。週頭に勝った利益についてはその週の間には一切利益としては考えず、トレード日誌にもその利益については別エリアを設けて週末にまとめるようにしています。

 「そんな事する必要があるのか?」と強気のトレードができる方には無駄な行動のように思われるかも知れませんが、私にとっては非常に重要な週始めの勝ちトレードに対するジンクスとなっています。

 この事により私は自分の精神状態を上手くコントロールできています。

週頭のトレードは信じてない

 私が、このように週頭に勝ったトレードについて上のようにしている一番の理由としては、自分の週始めのトレードについて全く信用していないと言うのもその理由の1つです。

 週始めには大きさはマチマチですが窓が開きます。その窓は私のファンダメンタルズから分析した値と実際付けているレートに誤差があるようであれば入っていくようにしています。

 しかし、常に窓埋めを狙ったトレードに対して「本当に自分の意志の元に行ったのか?」不安が付きまとっています。

 週末と言うのは本当に微妙なもので、「先週までの相場観のままで良いのか?」「それとも今週からは先週を忘れるべきなのか?」この2つに頭を悩まされます。

 最初のトレードは、どんなに意識していても先週までの流れを引きずったトレードをしてしまう自分がいるので、その考えに対してもまだ迷いがある利益なので敢えてそれを利益と換算しない事で自分を保とうとしている部分もあると思っています。

 また、勝った後のトレードは、どうしても「やっぱり想定通りの動きだ」と何処かで自分のトレードに対して必要の無い自信を持ってしまいます。

 「勝って兜の緒を締めよ」では有りませんが、勝った時にこそ攻める気持ちを忘れずに自分を常に流動的にして行動する事を心がけるようにしています。