ドル円の上昇とソフトバンクの買収報道など
FX2012-10-12 1時間足での相場
下は、このFXブログを書き始めた時点でのドル円の1時間足チャートです。現在はこの足が形成された時点よりも少し下がって、78.40付近での推移となっているようです。それでは1時間足チャートを見てみたいと思います。
さて、○を今回のチャートにも付けていますが、その○が付いた場所と言うのが先日モデル系の売りが観測されたと言う場所です。
最後に小さく下髭を付けた陽線が見られると思いますが、これが最後の押しとなり売りを諦めて資金回収へと走ったまさにコンピュータに制御された動きのように思います。
特に震災やフラッシュクラッシュなどの異常相場で、モデル系のヘッジファンドを中心として大きな損失を受けたと言うニュースが昨年末に度々報じられていた事を思い出しますが、その年末頃には多くのヘッジファンドでもアルゴリズムの大幅な改定が有ったと私は分析しています。
特に、今年に入ってからのアルゴリズムはとても印象的で深追いするのを止めたようなトレードをしてくるように考えています。狙いは個人投資家のストップに設定してある事は明らかだと考えていますが、そのストップが硬かった場合にはアッサリとポジションを回収してしまうイメージがあります。
もちろんストップに対するバリアが薄いと感じた場合にはトコトン売りつめていると言うイメージも同様に持っています。
さらに、利益に対する利食いに対してもタンパクなイメージで、ストップを刈り取って若干走れば直ぐに回収へと走っているイメージもあります。
そのため、今年の前半でみられたような、欧州圏の不安材料をバックとしてジリジリと何日もかけて下げていき、一旦ロンガーを殺したと判断したら何食わぬ顔で方向転換と言った感じです。
恐らくは、ポジションを積み上げていく方式で失敗したのが効いたからかも知れませんね・・・。
と、話が大幅に脱線しましたが、来週にかけての話に戻しますと、今日の相場後半には恐らく週足を巡る攻防が起こるはずです。現在のドル円の週足の形状からすると2種類の下落パターンが想定されます。それは、引けにかけて上げていくものの79円に届かずに来週の頭から売り仕掛けへと入るパターンと、もう1つは78円前半まで落としておいて来週頭は少し買い上げて週半ばに下押しをもう一度狙ってみようとするパターンです。
どちらのパターンにしろ、下押しの形へとなるのは仕方ないことですが、それを打ち破ろうとするのであれば79円を破っておく必要があるので、さすがにそこまでの力は無いだろうな・・・と考えています。
とりあえず、朝まで相場と付き合いながら週末はゆっくりと休みたいところです。
[2012-10-12] さて先日のFXブログで、ニューヨークタイムにかけてドル円相場が上昇して来て日足で陽線となってもいんじゃないかな?と言う考えを紹介しておりましたが、良い上昇をしてくれました。
ソフトバンクが1兆円を超える米電話会社の買収の話まではさすがに想定範囲外でしたが、動いたファンド関係を考えてポジションは78.50で利益確定と言うほぼセオリー通りの展開となっているのではないでしょうか?恐らくは稼がれた方も比較的に多かった相場だったと思います。では日足を見ていきましょう。
先週末に立てていた相場の見通しではレンジ相場を想定しておりましたが、少し深めとなりながらも、白いラインでのレンジと言う展開になってきています。
先日の陽線で引けた相場を受けて多くの方が、赤と黄色のトレンドラインを意識されるようになった事が考えられるので、相場展開はフラッグの展開になってくる事が考えられます。
そうやってテクニカル面から考えてみると、今日は狭いレンジでこの後も動いてくるのかな?と言う気になってきますが、後で書きますが今日は週末となっている事から来週に向けての思惑が交錯する事も忘れてはいけません。
指標の方では、今日は米PPIの発表が予定されていますが、そっか今週はPPIだけでCPIの発表は無いんだな・・と1人で思いながら余り動きに期待はしていなかったのですが、PPIはCPIへ繋がる指標でもあるので他に注目材料となる指標が無いと言う事も有り、見ていきたいと思います。米PPIグラフへ
他にもミシガン大学消費者信頼感指数の速報値の発表も予定されていますが、特に最近になって必要以上の好結果となっている事に対して個人的に疑問を感じているため、市場は反応するでしょうが私にはそれほどインパクトは与えてくれません。米ミシガン大学消費者信頼感指数グラフへ
グラフを見て頂けるとお分かりになられると思いますが、既に数値はリーマンショック以前のレベルまで回復を見せています。このデータを信用しろ!と言う方が難しいようにも思えます。それほど先行きが明るくなってきているとは、どうも個人的には思えないからです。
と、経済学部のサーティフィケーションも持っていないので、ただ単なるボヤキでしかないのですが・・・。この話はおいておいて、次にこれもいつものように1時間足へとチャートを変更してみたいと思います。