FXトレーダーが迷い込む迷路

 [2012-05-12] FXで取引をしていると、今まで普通に相場が見えていたにも関わらず突然自分が迷路に入ってしまったかのように、上か下か全く分からなくなってしまう事が有ります。

FX投資家が迷い込む迷路

 もちろん、このような心理状態になる事が有るのは私だけかも知れませんが、本当に自分が相場の迷路に迷い込んでしまった時には、どう言う判断が正しいのか全く分からなくなってしまいます。

 この相場の迷路に入り込んでしまう時にポジションを持っていなければトレードを止めれば済む事ですが、運が悪い事にポジションを持ってしまっている時には大変です。

 とりあえず、ストップは取引を行った時点で100%入れているので問題は無いですが、リミット(利益確定のポイント)には手を焼きます。

 私の利益確定ポイントは益が伸びる勢いや相場傾向を見ながら、狭める事はほとんど無いのですが、広げる事は多々あります。

 例えば、このストップは堅いので半分利益を確定させておいて、残りはストップが刈れたら伸ばす、刈れなければ伸ばさないと言った感じです。

 基本的に利益確定が「ド」が付くほど下手と自覚していますので、このように分散した利益の確定方法を取っている事がほとんどとなります。

 しかし、為替相場の迷路へと足を踏み入れてしまっている自分にとっては、この利益確定の分散が正しいのかどうかも変な迷いが生まれてしまい悩んでしまう事があります。

 そんな時は、どんなに利益が乗る可能性が有ったとしても、100%ポジションをスクエア(決済)にする行動を私は心掛けています。

 「どうしてスクエアにしてしまうのか?」もちろん、それは痛い経験をした事があるからですね(笑)。

為替相場の迷路に嵌り負けたトレード

 私のトレードは先ほども紹介したように利益の確定が様々です。細かく言うと、ショートとロングポジションでも違ってきますし、通貨ペアによっても違います。

 このような裁量トレードのスタイルを持っている人は他にも結構いらっしゃると思いますが、このように自分の相場観に頼ったトレードをされている多くは私のように迷路に入ってしまう事があるのでは?と考えます。

 ある日、私はいつもと同じようにトレードを行っていて迷路へと足を踏み入れてしまいました(なぜか、こう言う時に限ってユーロ/ドルの取引をしている事が多い)。

 ユーロ/ドルは基本的には得意としている通貨ペアでは無いのですが、時に明らかに分かりやすい相場展開を見せてくれ、ストップが置きやすい場合が有るので、時々取引を行っているのですが、その日に限って利益が止まらずに伸びていました。

 そこで、これもいつものルーティーンなんですが、ストップを建値へと移動させて、じっくりと高見の見物へと入った直後です。

 「この辺りの壁での抵抗は強く無いだろう」と思っていたにも関わらず、突然ゴムの壁に当たってしまったかのように、ボヨンボヨンと跳ね返る動きになってしまいました。

 奥歯を噛みしめる思いになりながら、利益確定ラインと言う事で半分利益を確定させると、ズルッと滑り落ちるように壁が壊れました。

 しかし、その後も滑り落ちたところから一向に相場が動く気配もの無く結局は残りもそこで利益を確定させてしまったのですが、しばらくして動き出した相場は更にストップを巻いて下降を始めました。

 こう言う展開になってしまうと人間が知らず知らずの内に考えるのが、「ちょっと粘りが足りないのかな・・」と言った迷いの始まりです。

 一度こうなってしまうと、自分のスタイルが崩れかけてしまうんで、そこで時間を置けば良かったのですが、今度は下がっていく相場に対して逆張りエントリーでもうボロカスです。

 一旦迷いに入ってしまうと、何が正しい判断なのか自分では分からなくなる時が有ります、「休むも相場」と言う相場の格言も有りますが、迷路に入ってしまった時こそ投資家は一度休むべきなんだと私は考えています。