FXとトレードスタイルへのこだわり

 [2012-04-24] トレードを数年間、毎日、朝から晩まで繰り返していると、人によっては自分のトレードスタイルを徐々に固定化していきます。

 そういう私も基本的なトレードに対する意気込みと言いますか、心構えと言いますか、そう言ったものは毎日できるだけ同じように固定しようと努力しています。

 それは、もちろん相場が流動するものであるから、何か固定のメジャーを使って測らなければ流動的なものは測れないと考えているからです。

チャートがグルグルになっているようす

 例えば、スポーツ選手の多くは試合前に決まって同じウォーミングアップを取り入れていると聞きます(私はスポーツ選手ではないので悪魔で噂の範囲として)が、それは、「毎日一定のリズムで自分が行動することによって、なぜダメだったのか?を検証する事ができるからだ」と言う話を聞いた事があります。

 私は、知らず知らずの内にFXトレードにそれを取り入れているのだな・・・と記事を読んで納得をしてしまった記憶があります。

 今回はFXのスタイルへのこだわりについて書いていますが、例えば、デートに着て行く洋服を選ぶ際、「上はカジュアル」で「下はシックに決める」なんて事はしないと思います。

 FXもそれと一緒(?)で、一度こだわったスタイルは貫き通す事が大切だと私は考えています。

 例えば、良くある例として、FX初心者の多くは新しい手法を作成する際、1回や2回の負けトレードをしてしまっただけで、「この手法はダメだ」早い見切りを付けてしまいます。

 しかし、それが正しい見切りだったのかどうかは、将来の相場が判断する訳で、自分の判断が正しかったとは限りません。

 ここで言う自分のスタイルを貫き通すと言うのは、もしも新しい手法を作成したのであれば、連敗した後にもしばらくの間その手法を使い続けてみて欲しいと言うことです。

 実際に私が使っている手法と言えるものは、ほとんどがそう言った1つのインジケーターやテクニカル指標と呼ばれるものを使い続けた結果生まれています。

 途中で手法がダメだと思った時にも、別のシステムでテストしたり、週末に取引を停止した手法について細かく成果を確認しています。

 スタイルのこだわりは仇となるケースもある

 ここまで自分のスタイルにこだわって欲しいと書いてきましたが、実はこのこだわりが邪魔になる事を私は経験してきました。

 それは、それまでは自分の中でほぼ鉄板だと考えていた手法が、1ヵ月をかけてコテンパンにまで叩かれた時です。

 これが起こった時には、正直、「自分はこの世界では生きていけないのかな・・」と深くふさぎ込む事になった事を記憶しています。しかし、そこから立ち直った理由と言うのは、まさにスタイルにこだわった事でした。

 その1ヵ月の間負けていたトレードが、翌月になって突然様変わりしました。それは、自分のスタイルを流動的にする事へとこだわったからでした。

 つまり、テクニカル手法で言うのであれば、サインが出た場合には他のある条件が揃わないとエントリーしないと言う事にしたことです。

 そのある条件と言うのがファンダメンタルズ分析です。

 毎日沢山のニュースが発表されて、一喜一憂しながら相場が動くのがFXですが、特にこのファンダメンタルズへとこだわり抜いていた自分は本当にラッキーだったと思います。

 もともと、語学が少しできるため情報量が多かった事もありますが、ニュースを読むことがとても好きでした。それは今でも変わらないのですが、毎日為替に関係あるニュースは365日休まずまとめをしています。

 もう、この生活は数年間になっていますが、気が付けば相場の材料が出れば、その材料がサプライズなのかどうか?を市場の感情に合わせて考えられれるようになっていました。

 もしも自分のスタイルにこだわり抜いたトレードをされている方がいるのであれば、流動的なトレードができるものにこだわってみてください。相場展開が変わってきたとしても、その時の落ち込みは必ず少なるはずですし、立ち直りも早くなると思います。