FXのショート相場は稼ぎ時?

 [2012-05-10] 今日は、ショート相場について書いていきたいと思います。

 ショート相場とは、簡単に説明すると日足や週足等でチャートで下に落ちている相場で、売りで儲かる相場展開の事です。

売り相場でストップが壊れる様子

 このようなショート相場では、上手くやると比較的利益を上げやすい相場だと私は考えています。

 ショート相場の多くは売りを得意としているヘッジファンドが絡んだ相場展開となりますが、彼らが狙っているのは個人投資家が積み上げているストップです。

 この個人投資家のストップを狙う理由としては、明白で、FXの世界では誰かが得をすれば誰かが損をする世界なので、強い人間を相手に相場を張るのではなくて弱い相手を狙って戦いを挑む方が安全に稼げるからです。

 つまりは、「私たち個人投資家のロングは狙われている」と考えて相場を張っていく方が、何も考えずにトレードをするよりも圧倒的に現実的なトレードだと考えられます。

 さて、では個人投資家のストップが刈られるとはどう言う事を示すのかを簡単に紹介しておきたいと思います。

 個人投資家のストップは多くはキリ番と呼ばれる切りの良い数字の手前もしくはその後ろに控えています。

 例えば、80円と言うレートに向かって相場が動いている時に、80.04や79.95と言った場所にストップが置かれているケースが散見されます。

 このようなストップが刈り取られた場合、持っているポジション方向とは逆の売買が行われます。具体的に言うと、80.04でロングポジションのストップを付けた場合には80.04で売り取引が行われる事を意味しています。

 ストップが刈り取られた後の相場の反応は様々ですが、まとまったストップが刈り取られた場合にはまるで音がするような相場になります。

ストップが刈り取られた相場

 上でも紹介したようにストップが刈り取られた相場は、反対売買が行われるため、ロングポジションのストップなら相場は下方向へ、ショートポジションのストップが刈り取られたのであれば相場は上方向へと動きます。

 そのため、例えばヘッジファンドが80.05のストップを巻くために80.10で売りを入れてストップを刈り取ったとしても、利益確定は80円のストップを刈り取った下の79円台と言う事になります。

 さらに、上手くいく場合には、ストップがストップを呼び連続したストップを巻くようになるため、80円のストップが79.90のストップを、79.90のストップが79.80のストップと、連続したストップがストップを巻きながら相場を下落させる事ができます。

 このようにして、連続したストップを刈り取る動きが上手くいけば80.05のストップを刈り取る動きを狙っただけで、結果的に大きな利益を得られると言う事になります。

 物は考えようで、個人投資家のストップを狙ってそのような利益を上げるファンドがあるのであれば、私たち個人投資家もその流れに乗っかってしまえば良いのです。

 ストップの位置を確認しておいて、後はそのストップ刈りに参加してストップが刈られるであろうタイミングで、ストップを刈る方向へと舵をとります。

 後は、バリア発動で相場が戻るのであれば、バリアの強さによってタイミング変更や、またはバリア発動で動いた相場に対して追い込むようにバリアに対抗する方向へとポジションを持つのも有りでしょう。

 1つ覚えておきたいのは、ショート相場は速いです。いつまでも自分のポジションにしがみ付いていると絶好の機会を逃してしまいますし、反対に大きな損失を出す可能性もあります。

 常に早い展開に対応をしながらショート相場を楽しんでみるのは、まさにFXの醍醐味だと私は考えています。