アメリカ住宅市場が悪い

 [2013-1-29] 最近はチャートに関する比較的誰の目で見ても分かりやすい内容について書いてきましたが、本日は経済指標の1つであるアメリカの住宅市場の結果について書いてみたいと思います。

 もちろん、私は経済学部を優秀な成績で卒業した訳でも無ければ、経済学部だったと言う訳でも無く、どちらかと言えば経済について疎い人間なので、支離滅裂な内容になってしまうかも知れませんが、少し為替相場と向き合いながら書いてみたいと思います。

 現在、アメリカのFRBが注目している(一般の投資家も注目している指標)と言うのは、アメリカのCPIコア(インフレ率)と失業率と言う事になるでしょう。(アメリカCPIコアの推移)(アメリカの失業率推移)

 FOMCにおいて昨年末、「失業率が6.5%に低下するまで異例の低金利を維持する」「2.5%以下のインフレは低金利を正当化」と言うアナウンスが流れていますが、それがそのまま現在の投資家の注目となっていると言う事になります。

 まず、なぜこれらの数値が注目材料となっている中で、今回はアメリカの住宅市場へと目をやったのかと言うと、昨日の中古住宅販売の結果が思わしいデータでは無く、少し前に発表された新規住宅の結果も良くなかったからです。

新規住宅販売件数グラフ

 参照:アメリカ新築住宅販売件数(季調済・年率)グラフ

 まずは、アメリカの新規住宅の販売数についてですが、オレンジ色のラインに注目してみると、少し先が下に折れ曲がっているように見えます。

 それは、予想が38.5万件だったのに対して結果が36.9万件と言う予想を下回る結果となったからですが、この結果を見た時にはそれほど悪くないじゃないか?と考えていたのですが、今回の中古住宅の発表を見て少し考えが変わり「悪いな」と言う気になってしまいました。

中古住宅販売保留(前月比)グラフ

 参照:アメリカ中古住宅販売保留(前月比)

 上は昨日の中古住宅の結果を入れたグラフとなっていますが、今回もオレンジ色のラインに注目して見ると、先が下へと折れ曲がっている事が分かります。

 つまりは悪化を示している訳ですが、この住宅市場と言うのは、ショック以来、ずっとバーナンキさんが口にしてきた懸念材料の1つとなっています。

 住宅市場が回復すれば、もちろん家と言う高額な商品ですからお金が動きますし、家具や家電と言った物の売り上げまで波及をもたらします。

 そんな景気の縁の下の力持ちとなる住宅市場が昨年末に良く無い結果となった事に、私は少し面喰っているところです。

 それは、記憶に新しい事かと思いますが、2013年に突入をする前に、アメリカでは大統領選挙が行われました。

 その時の注目材料は「税金」と「経済」だった訳ですが、2012年末で切れる減税について財政の崖と呼ばれていました。

 この材料から私が何を言いたいのかと言うと、昨年アメリカは大統領選挙でオバマかロムニーかで減税となる対象が変わると言われていました。

 つまりは、増税となる対象者が変わる訳ですが、そんな中で住宅の購入を予定している人はどのような行動を取ったのか?と言う事です。

 もちろん、誰かは増税になる訳ですから、「増税になる前に何とか買ってしまおう」と言う動きになったのかも知れません。

 私は専門家ではないですし、アメリカで住宅購入者に対してアンケートを取った訳でも無いですから、実際のところは分かりませんが、それでもその可能性を否定するだけの材料も同時にないはずです。

 そこで、12月の結果が落ちたと言うのは、クリスマスと選挙が終わり住宅の買い急ぎをした方の需要が終わったからとも考えられなくはないと考えています。

 そう考えると、1月の結果、つまり来月発表される結果には尚更注目が集まってくるように思えるのですが、本当にアメリカ住宅は回復しているのか?それとも、まだまだ停滞ムードとなるのか?

 特にアメリカは家を生活によって買いかえる文化を持つ国ですので、中古住宅の動向にも注目してみたいところです。

 そんな中、11月S&Pケース・シラー住宅価格指数(前年比)が本日発表される予定となっています。(S&Pケースシラー住宅価格グラフ)

 住宅価格に注目して見ると、綺麗な上昇曲線を描いている訳ですが、本日の結果値下がりが起きているようであれば、「おやおや」と考え始める投資家も少し増えてくるかも知れませんね。

あとがき

 本日は、アメリカの住宅市場について書いてみましたが、私のように経済について学んだ事が1度も無い人間でも、経済指標と言うものを追いかけていく事でアレコレと相場に対しての材料とする事ができます。

 もちろん、経済指標の結果が予想より良かったや悪かっただけを見るだけでも十分だとは思いますが、こうやって考えて「悪いんじゃないの?」とか色々と想像しながら指標を見ると、また新しい相場の楽しみ方が生まれるのでは?と考えております。

 最後に、今回も私の勝手な妄想ですので、専門的な知識のある方は、もっと違う形で分析される事と思います。