ドル円の上昇は一服
ドル円1時間足の到達予想ライン達成
さて、本日は前半の内容が長くなってしまいましたので、今日は後半は短めで終わらせてみたいと思います。
まずは下のドル円チャート1時間足をご覧ください。
見て頂ければお分かりになられると思いますが、昨日私が紹介していた短期到達ラインをドル円が達成したと言う事になりますが、ポジションは半分だけ決済を入れての150pipsほどのドル円相場としては十二分に満足できる取高となっています。
残りは、まだまだ調整局面は続くだろうと考えるトレーダーが居ると考えてのホールドと言う、いつもの展開を貫いておりますが、もし先に紹介した4時間足の黄色のトレンドラインを下抜けする展開が見られるならば、さらに100ポイントほどの動きを期待できると言うところです。
しかしながら、現在のところは87円台は強い抵抗が見られている事から、恐らくは厚めのロングを87.8辺りにストップを置いた買いを入れているトレーダーも多い(私もその内の1人でしたが(笑))と考えられるので、そのストップを巻いたならば滑り落ちる過程が見られる事を期待しています。
内容的には昨日のFRB関係者による強気の緩和姿勢とも取れる発言が有ったため、少し上値が重い展開が予想されるので、後は相場についていくだけと言う風にしたいと考えています。
[2013-1-16] さて、本日になって甘利経済産業相の発言を受けて下落傾向にあるドル円に対して、政府は少しフォローとも取れる発言を出し始めていますが、甘利氏と同じように石破氏も発言を出してきております。
石破茂幹事長「このところの円安進行について『産業によっては困る企業も出てくる』」
石破ラインと言われる1ドル90円ラインが存在する訳ですが、このところの急激な国債利回りの上昇などを考えて少し相場へのブレーキを考えた発言だと考えるエコノミストの方もいらっしゃる事でしょうが、私、個人としては「中途半端やな~(知っている人は知っているギャグです)」と言いたいところです。
為替アナリストの見解として、相場と言うのは時として行き過ぎた局面を迎える事が多いため、それを是正するために日本政府の発言としては正しいとの見方を出しておりますが、時同じくしてGS(ゴールドマンサックス)からも「今の円売りは行き過ぎ」との見方が出ています。
さて、これで一気に調整モードとなったドル円相場ですが、まずは4時間足で相場展開を追いかけてみたいと思います。
こうやって見て頂けると分かるように、昨日紹介させて頂いた「ドル円下落に戦犯は甘利」の記事内で書かせて頂いた目標到達とがっちり一致しております。
比較的に容易に判断できるトレンドラインと、短期足での目標ラインと一致していたポイントさらには88円割れと言うポイントと、全て買いが入りやすいポイントで有ったかことから、現在は少し反発を見せています。
私のブログの更新が遅れたのもこれが理由なのですが、2回上手く反転でロングを入れてキッチリ利益を確定させています。
さて、それではこれからの相場展開を短期足から考えていきたいとところではありますが、少しだけ気になるFRB関係者による発言を出しておきたいと思います。
コチャラコタ米ミネアポリス連銀総裁「失業率が5.5%になるまで追加的な刺激策を講ずる可能性」
ローゼングレン米ボストン連銀総裁「失業率が7.25%に低下するような労働市場の著しい改善があれば、資産買い入れの停止につながる可能性がある」
この2名の発言なのですが、どちらかと言うとコチャラコタ氏はインフレに対して大きく反応を見せるタイプの総裁だと私は考えていますが、そんなコチャラコタ氏が5.5と言う失業率を口にしたことです。
5.5と言う数値は普通に考えれば、まず不可能なラインであると考えますが、このコチャラコタ氏は2010年辺りではコアインフレが2.0%を超えるようなら追加緩和を巻き戻す事を考える発言を出していた人物です。
恐らくは日本の円安方向に対してのけん制の意味もこもっている発言だと考えていますが、もしも失業率が5.5%になるまでアメリカが金融緩和を続けるとするならば、恐らくは商品相場への波及は免れないと考えられます。
2011年に高騰した原油を筆頭とした商品相場ですが、その際にはアメリカのQE2の存在が大きかったからですが、結論としてはアメリカの量的緩和と商品相場の因果関係は無いとFRB関係者は話しております。
しかしながら、金相場を見ても大きく関係が見られるようにも見える商品価格に、これからまたしても通貨安戦争が始まるのでは?と考える今日このごろです。