糞ポジチェッカーの活用

 [2012-12-15] 先週の相場は如何だったでしょうか?

 私は昨日のブログで書いておいた通りに84円をバックに4枚売りを入れてみて、84円を超えたらストップが掛かり2発目のショートを準備していたのですが、CPIへ向けるように上値が叩かれた事を確認して、半分は20pips、残り半分は45pipsほどで利益確定をさせています。

 週末をまたぐと言う事でポジションを解消してしまっているわけですが、それも日本の選挙が絡むので、もしかすると自民党の圧勝を受けて上っ跳びしてマーケットが開ける可能性があるかな?と考えた上での事です。

 では、本日の本題に入っていきたいと思いますが、本日のお題は「糞ポジチェッカー」です。

 今日は糞ポジチェッカーを使って相場を見ていきたいと思いますが、糞ポジチェッカーの基本的な使い方については「FX初心者のための糞ポジチェッカーの使い方」で詳しく紹介されているので、そちらを参照にしてください。

 それでは糞ポジチェッカーの基本を頭に叩き込んだところで以下の糞ポジチェッカーの動きをご覧ください。

糞ポジチェッカードル円高値時

 上の糞ポジチェッカーは昨日の金曜日にドル円が84円を付けに行く時に撮影したものです。まず注目をして頂きたいのが、上の画像の向かって左側未決済のポジションと言うところです。

 少し分かり難いですが、オレンジ色で囲んだ箇所があると思いますが、これが昨日の84円を堅くした理由の1つだと私は考えています。

 つまり、個人投資家のロングポジションの利益確定、もしくはショートポジションのストップと言うべきところだと思うのですが、まず言えるところは注文数少なすぎます。

 画面向かって右側を見て頂けると分かると思いますが、今度は保有ポジションの量ですが、これがまた大量のロングポジションが刺さってしまっている事が分かります。

 特にオレンジ色で囲んだ箇所に注目して頂けると分かりますが、「これは84円85円とドンドン行くに違いない」と慌ててロングポジションを捕まえてしまった人たちのポジションです。

 さすがにここまで大きなポジションになってくると、今度はこれを売りに掛かる事を考えるのが相場の本筋のように思えるところです。そこで、マーケット引け間際にどうなったのか見てみましょう。

ドル円の糞ポジチェッカーの状態

 では、まずは糞ポジチェッカーがどのように推移したのかご自分の目でお確かめください。

糞ポジチェッカーマーケット引け後

 特徴的なのは、画面向かって左の下がれば下がるほどロングを打ち込んでやろうと言う個人投資家の思惑が見てとれます。

 次に画面右側に移りますと、まずは売りポジションで利益を上げたトレーダーは利益確定に走った、もしくはほとんど居なかったと言う事が分かります。

 つまり、これがFXで勝ち組はほんの一部と言われる理由となります。

 次に注目する点は、83.5以上には大きな買いポジションが溜まっている頃が分かりますが、このポジションのストップはと言うと、画面向かって左を見る限り「無い」と言う事が分かります。

 週末なので入れてないだけかも知れませんが、これは本格的に長期ホールドを考えているトレーダーもチラホラいるように考えてみるのも良いかな?と考えています。

 さらに、画面向かって右側の黄色で囲んだ箇所を見て頂けると分かるように、ショートポジションは山になってしまっています。

 このポジションがドル円上昇の支えとなってくる訳ですが、これも左側を見ても目立ったストップが無い事が分かります。

 しいて言うならば84.2辺りとなるのですが、この辺りまでの上昇が見られるような相場展開もある可能性を否定すべきではないところのように思います。

 さらに、こうやってみると、このドル円の上昇で利益を出した個人投資家と言うのは非常に少ない事が分かると思います。もちろん利益確定済みだからと言う事もありますが、そう考えると長めに狙っている投資家が少なすぎる点にも注目が集まります。

 この状況を考えると、糞ポジチェッカーからだけですが、買い相場の継続が見られるような気がして仕方ありません。