年末難しい展開へ

 [2012-12-28] さて、本日も更新しておりますが、ハッキリ言って分かりません。丸投げしたいくらいの心境となっている訳ですが、日経平均がこんな年末に年初来高値までやってくるなど、ご祝儀相場としては少々やりすぎですし、ドル買いのフローが止まらない事も納得ができていません。

 全て週足チャートレベルでのブレイクに合わせた展開と言うのも分かりますが、動き出した止まらないドル円とは言え、正直ハトに豆鉄砲状態となっています。

 では、日足相場を見ていきたいと思います。

2012年12月28日 日足チャート

 もう鰻登りの上げとなっているのですが、これからは本当に何処で誰が梯子を外すか?と言う事になってくるように思います。

 輸出企業からすると恐らく80円辺りでの為替レートを換算している訳なので、思いの他大きな利益が転がってくる事になる事が考えられますが、トヨタ辺りでは1円による為替差益は150億円と言われているので、「86円-80円」の単純計算をしても900億円近い利益が転がりこむ事になります。

 しかし、話を過去に戻して2010年の事を思い出してください。2010年頃は、「85円なんて言う相場でやってられない」「85円何て言う円高相場では輸出業は崩壊する」と政府関係者始め、企業側からも聞かれておった水準へと戻っただけなのです。

 為替とは非常に恐ろしいもので、知らず知らずの内に慣れてしまっている事が怖いのです。

 80円を下回る水準での推移が長すぎたために、85円を少し超えた水準を「円安になったな」などと感じてしまう。自民党政権に交代してここまで上昇した事を考えると、実際85円を下回った水準で推移していたのは民主党政権時のみと言う事になります。

 もしかすると、100兆円介入を行った政権と言う事で世界のトレーダーが日銀砲を恐れているのか?真意は全く分かりませんが、私はここまで期待のみで上がっていく相場に歯止めが掛かっていない状態に対して新年からどう戦うべきなのか悩んでいます。

 基本的には、年末にここまで円安方向に進んだ事によって、多くの投資家は利益を上げる事に成功されていると思います。年末と言う事で両建てされている方もそろそろマイナスポジションについての決済を行ってくるでしょう。

 そうなってくると、年始は一転円高方向へとの見方が浮上してくる事が仮定できますが・・・。ここまで調整相場無く突っ走ると売りが怖くなってきているトレーダーも多くなってきていると感じています。

 そこで、私は売り目線で臨む逆張りパターンとなっておる訳ですが、本当に読み切れない展開に12月の難しさを感じています。

糞ポジチェッカーによるドル円

 次に糞ポジチェッカーを使ってドル円のポジション分布を見ていきたいと思います。

2012年12月28日 糞ポジ

 こうしてみると、直近では買玉が入っている事が分かりますが、赤い□で囲んだ箇所に注目すると、ずーっと売り玉が溜まっている事が分かります。

 このポジションについての目ぼしいストップが見られていない事を考えると、完全に長期保有を狙っているポジションなのか?一蓮托生ポジションなのか?と言う気になります。

 次に、黄色の□で囲んだ箇所に注目してみると、ロングポジションの利益確定ポイントがチラホラと見えています。

 しかし、実際はほとんどの方がロングポジションについては利益確定済みで、板が薄い事が分かります。

 さて、この糞ポジチェッカーから見えてくる事は、「板が薄い」と言う事はもちろんですが、材料的にはショートポジションの刈り取りのが大きく相場が動く展開にある事を意味しています。

 基本的に相場と言うのは「つかまっているポジションを助けない」、もしくは「許してくれない」ものだと考えています。

 これから年が明けて板が入ってくると調整局面にもなってくると思うのですが、正直今日は何度も書きますが、「非常に難しい・・材料が無い・・」と嘆いておる次第です。