ドル円と簡単な見通し

 [2013-1-17] 私の個人的な時間の都合とトレードのタイミングなどを考え夕方に更新を続けているFX-5(このブログのタイトル知っている人は少ないはずですが(笑))ですが、できるだけ仕事帰りの電車に間に合うようにと3時頃から書き始めて4時半~5時に書きあがると言う事を目標にしてやっています。

 しかし、今日のような相場、そうです日本時間引け間際に「アチョ~」と言うような形を作られてしまうと非常に書きづらい展開となってしまうので、今日は今後の展開が難しいので比較的「レンジでは?」と言う表現を強調させて頂きたいと思います。

 では、まずは余り形状の変化が無いであろうと考えられる、ドル円の日足から見ていきたいと思います。

ドル円日足2013年1月17日

 見て頂けると分かるように昨日付けた日足の陰線が下髭を上手く作っている事に反応をして、底堅さをアピールするドル円の今の動きに繋がっている事が考えられます。

 しかしながら、3つのトレンドラインの内、一番急角度となっている1本のトレンドラインは、日足レベルで考えると若干強引なところがあるので、日足レベルでは下抜けをして2本目のトレンドラインに掛かるのが綺麗で理想的な形であるようには思います。

 しかしながら、本日の材料としては、

 甘利明経済再生担当相「円高の修正局面にあり、100円はターニングポイントではない」

 この発言がウォールストリートジャーナルで掲載された事により、日本株を買いあさった外国人トレーダーが多かったように思います。

 さて、実は、昨日ですが

 ローゼングレン米ボストン連銀総裁「ワシントンの政治が経済成長を損なう可能性」「量的緩和は十分と予想」「経済への厳しい打撃が変化をもたらす可能性」「解除に関する話は時期尚早」

 と言う発言が出ておりますが、ボストンは今年FOMCのメンバーと選ばれている事から、ローゼングレン氏の発言は例年以上に効果を持つ事が予想されます。

 こんな中で、発言の中身は中間色を強めている事が分かりますが、この考え方を見るとやはり2013年後半には経済の動き次第で利上げと言う話が大きな話題として飛び出してくるように考えてしまいます。

直近のドル円の動きはテクニカル重視?

 このところ、特に今週に入ってからその傾向が強いと考えられるのが、モデル系HF(モデル系ヘッジファンドについてはこちらを参考に)のような、かく乱させるような動きも無く比較的個人投資家にとって取引がやりやすい環境だったのかな?と考えます。

 今日は短期の時間軸での動きは全て「レンジ」と言う非常に無責任な方向性を考えない形に丸投げしてしまいまして、少し4時間足の形について言及をして終わりにしたいと思います。

 では下の4時間足チャートをご覧ください。

ドル円1時間足2013年1月17日

 基本形状は、どちらかと言うと三尊を形成途中のように見えなくもありませんが、これも全て材料次第と言う状態です。

 しかしながら、基本材料としては昨日発表された米CPIの数値が予想を下回る結果であった事にも注目しておきたい気がしています。(アメリカCPI についてはアメリカのCPIのグラフへ)

 ただ、少し考えさせられる材料としては、CPIが+1.7%であるのに対して、CPIコアは+1.9%と言う結果になった事です。

 原油が冬場に入り少し値上がり気味であった事に対して、CPIへの反応が非常に鈍かった事、これはもしかすると景気後退への小さなサインとなっているのかも知れません。

 しかし、その一方では、原油や食料品など価格の変動しやすい商品を除いたインフレ率の数値、CPIコアはしっかりと下がらない状態となっています。

 この事を考えると、もしかするとアメリカの強力な金融緩和によってデフレ傾向を完全にシャットアウトできたようにも見えます。しかしながら、この状態に原油の高騰する2010年や2011年のような事態が重なったとするならば・・。

 今度は景気が停滞状態においての金融引き締めへとFRBは動かなくてはいけなくなるかも知れませんね・・。