為替相場に円高材料が無い?
何を持って円買い材料とするか?
しかしながら、何処までも真っ直ぐに円安方向だけへと進む相場も「正直おかしい」と言うのが私の中にあります。
そこで、円高方向へと振れる材料を探そうと思うのですが、実際に「コレ!」と思えるようなニュースが無い事が円安方向へと振れる要因の1つとなっているようにも考えています。
個人的に、通貨安戦争の話となるのかな?と思っていると、ユーロ圏は円安ユーロ高について昨日、ドイツから「ユーロと円の間には競争的な切り下げは見られない」「ユーロ円の変動は理にかなうレンジ内だ」との発言が聞かれており、ドイツは日本の円安方向への動きに対して「OK」のサインを出してくれています。
そこで、気になってくるのが、オセアニア通貨です。私は特に気にしているのが「ニュージーランド」。
このブログはドル円を対象としているので、余り他の通貨について書きたくはないですが、このニュージーランドドルについて、過大評価気味な動きとなっているような気がしてなりません。
下手をすると利下げ局面へと変化してくる可能性を私は想定しています。
さてさて、この非常に難しい展開となってしまっている(私が個人的に難しいと考えちゃっているのかも知れませんが・・)相場展開において、今日はやはり週末の手仕舞いポイントを狙って売りを入れてみたい気がしていますが、逆にジリジリと上げる展開となるようならば、売り場も無いまま時が流れる~なんて事もありそうな、そんな相場の難しさを身に染みております。
[2013-1-25] さて、今週は余りに激しい相場展開に、私は考えをリセットする必要があるように思えてきているのですが、これまで、特に日銀の介入以降のドル円相場において、日銀の介入もしくは、史上最高値更新が無い限りは比較的値幅が小さくなってしまっていたドル円が、今年に入り大きな値動きを見せています。
これは、投資家のマインド、つまり投資家達の相場に対する参加姿勢が強くなってきた事を意味しているようにも考えられます。
さて、ではドル円の日足チャートを見て色々と考えてみたいと思います。
この2つの白いまるで囲んだ箇所を見て頂きたいのですが、2、もしくは、3つの陰線で徐々に切り下げた安値を1本の大陽線でカバーしている事が分かります。
ローソク足的に、この形は非常に強い買いの形となるのですが、「正直一体何処まで行ってしまうのだろう?」と言うのが私の本音なところになります。
値幅についても2円を超えるような値幅で大きく振り上げる状態について、とても驚きのまま、持っているポジション展開を変えられずに伸びていくのを見ているだけとなっています。
私のトレードスタイルはその時、その時で、ポジションの一部、もしくは大半を利益確定させ、残りを伸ばす方法での見る方にとっては両建てのような形に見えてしまうようなポジションの取り方をしているのですが、正直、この難しい展開の中で昨日のロングがここまで伸びて、ショートのストップを全て刈り取ってくるとは思いませんでした。
三尊となる形の中で、頭となる90.20の突破を見せた事で、更に本気モードを爆発させ90.70に迫ろうかと言う勢いとなっている中で、一休みしている訳ですが、「週足がこのまま足が付くのか?」と考えるとドル円のパワーに身震いさせしてきます。
そんな中で、次のような要人の発言が入ってきています。
投資家の憧れでもある、あのポンドショックの男、ジョージ・ソロス氏の発言です。
ソロス氏(ダボス会議で)「ユーロは上昇し、円は下落するだろう」「日銀の政策による円の動きは現実だ」
このソロス氏は、良く日本の金融政策に対して好意的な発言をしてくれているイメージがあるのですが、今回も良い方向、円安方向へと誘う発言をしてくれました。
過去には、2010年、日本は管内閣の当時も円高に苦しんでいて、大きく円高方向へと振れるドル円相場に対して日銀の市場介入を行います。
しかし、日銀の単独介入となった2010年に、「為替操作だ!政治的な操作だ!」と世界中からバッシングを受けてしまいます。
そんな中、ソロス氏は、「日本の単独の円売り介入は正しい」と1人日本の介入を肯定してくれる発言をしてくれました。(参照:ジョージ・ソロスの過去の発言)
そして、今回も世界がアベノミクスのバッシングが起きようとしている中、日銀の政策とドル円の変動に誤差が無い事を示しています。
特にソロス氏は、「相場は必ず間違っている」を心情とし、自分の分析した相場と、実際の相場のずれを狙った投資を得意としていると言われています。
そんなソロス氏から、「ずれが無い」と言う発言が出ていると言う事は、非常にドル円相場にとって大きな一言で有ったように私は考えます。