相場に現れる髭
4時間足でのドル円の動き
さて、今日も4時間足を使ってドル円の動きの流れを見ていきたいと思いますが、今日はレンジと髭に注目して見ていきたいと思います。
レンジの上下にラインを入れて、レンジ幅を分かりやすくしてみました。そして、そのチャートに上髭には白い○で下髭には黄色い○を入れてみる事にしました。
こうやって髭を見てみると、高値付近では買いポジションの利益確定、安値付近では売りポジションの利益確定が起こっている事が手に取るように分かります。
さらには、売りは強めに活動していて、何度も下値をツッカカケに行こうとしているのですが、下のレンジ下限をバックにして梃子でも動かないような粘りのあるドル買いが起こっているように思います。
また、髭が出ると言う事はある程度のストップを巻いていると言う証拠にもなります。
つまりはストップの置き場所を失敗してしまったり、目測を誤った人はポジションだけ刈り取られてしまって、相場は戻っていくと言う形になっているように思います。
基本的にストップはどの時間軸を重視するにしてもレンジの外に置くことが基本になってくるように私は考えています。後はどれだけ髭でポジションを持つか?と言う事に意識を傾けます。
先ほども紹介したように髭と言うのはストップを巻いていると言う事も頭に入れておくと、比較的成功率が高くなるように私は考えています。
[2012-12-12] 本日は、もうすぐで外出すると言う私用が御座いますので、簡単にドル円の動きについてと、タイトル通りに「チャートの髭」について紹介していきたいと思います。
では、さっそく本題へと移っていきたいと思いますが、本日は日本時間に北朝鮮がミサイルを発射したとのニュースが見られましたが、ムーディーズは早速「ミサイルによる韓国格付けの変更は無し」との声明を発表しております。
まぁ、予想された範囲の事ではありますが、北朝鮮は「アメリカに核爆弾を落とせる」と関係者が発言しているだけに、今後もしも不穏な動きをするような事があれば、日本の円売りからのドル買いと言うような展開が近い将来に起こりうると言う事も念頭に置いておく必要がありそうです。
また、非常に難しいところではあるのですが、日本円は現在キャリートレードが盛んに行われている通貨となっているため、2009年からはキャリートレードの危険さを何度も提唱している世界の米地区連銀総裁もチラホラといらっしゃいました。
今回は大事には至りませんでしたが、もしもと言う時には、この進んでしまっているキャリートレードの巻き戻しが今度の危機の原因となってしまうのではないか?と言う不安さえ感じずにはいられません。
これは低金利政策の代償と言うものとなってしまうのですが、数年間は非常に注意して見ておきたい事のように思います。では、前置きはここまでにしてドル円の日足チャートから見ていきたいと思います。
ドル円の日足にトレンドラインを黄色の線で書き込んだものですが、どうやら上へと突っかけていきたい動きが起こっているように見えます。
ただ、83円手前にはガチガチのラインが残っているので、このラインを上抜けするのにどれほどのパワーを使うのかは、相場が薄い12月では未知数と言ったところだと思います。
高値上抜けを起こせば、もちろん83円の攻防となってきますが、やはり年末を控えて底値辺りではドル需要が出ているように感じていますが、少し値を上げてくると続かないと言う、正にレンジ相場の典型と言った相場ではないでしょうか?
他のクロスも強めの動きを出していますが、プラート欧州中央銀行(ECB)専務理事の「ユーロの利下げ幅は無い」との見方が出ている事と、ギリシャが国債買い戻しを行った事からユーロ買いに傾いている事も円売りの材料になっていると考えられます。
では次で今日の本題の髭について見ていきたいと思います。