ドル円の再度ブレイク

 [2012-12-19] ドル円の上昇と共にエントリーチャンスが無くなってしまい結局は見ているだけとなっておりますが、依然として体調不良が続く中で、友人の誘いを断ってパソコンの前に1人座っております。

 先日は12月になると体調を崩しやすいと言う話をお話ししましたが、FXトレーダーと言うのは基本的に部屋でこもってチャートとニュースにかじりつく生活が基本となるため、免疫力が異常に低いのが多くのトレーダーさんに共通する点だと思います。

 私は幼い頃からその兆候が有りまして、日本が豚インフルエンザに震え、日本へと持ち込ませないようにと戦った2009年には、私はカナダにて既に感染していると言う免疫の持ち主となっていました(笑)。

 他の皆様がこれから強くなっていくであろう豚インフルエンザや鳥インフルエンザに震えている一方で、私は既に感染してしまったため免疫があるため恐れずに済む訳です(笑)。

 と言う訳で、まだまだ体調不良に悩まされていますが、ドル円の日足チャートから相場を追いかけてみましょう。

ドル円12月19日日足チャート

 さて、昨日の「日足は不安定な陰線」で、月曜日に付けた高値は怪しいと言う話をさせて頂きましたが、本日キッチリと、その高値のフォローに相場が向かっている形となっています。

 これを見て相場全体的には円売りが圧倒的に優勢な形となっていますが、裏では竹中平蔵が日銀総裁になるのでは?と言う話も出ているようで、個人的には「おいおい」と言ったところです。

 さて、もちろんこの上げの原動力となっているのは20日に予定されている日銀の会合での更なる金融緩和への期待と言う事になりますが、圧倒的な金融緩和にて早期デフレ脱却をしたい安倍自民党総裁とインフレを恐れる日銀の白川さんとの折り合いは付かないように考えます。

 そうすると、もちろん残った答えは日銀総裁の交代となってくるわけですが、今回は安倍総裁の意思を汲まなくても良い最後の日銀の政策金利決定会合となります。

 焦った日銀のメンバーさんの対応を見てみたいところでは有りますね(笑)。

ドル円の1時間足はテクニカルだらけ

 さて、ではいつものようにドル円の1時間足で、ドル円相場について少し詳しく見ていきたいと思いますが、先ほどチャートを確認したところ2本の黄色のトレンドラインの上の方は少し下抜けした位置まで相場が下がっているようです。

ドル円12月19日週末の1時間足チャート

 では、少し線が多くなって醜くなってしまった1時間足ですが、まずはポイントとして水平線で月曜日高値から引いたラインに注目してください。

 見事に月曜日の高値をブレイクする形となっています。その高値は84.4付近で押し戻される展開となったため、恐らくは84.5をバックにして売り込んだ方と、84.5を目安に利益確定を入れた方との思惑が合致した形となっているように思います。

 しかしながら、この高値を再度チャレンジしないで落ちると言うのもおかしな話ですので、やはり相場展開としては高値追いの展開継続と言う風に考えるのが本筋なように考えます。

 ではどこまで相場が上昇するのか?と言う話になりますが、やはりトレーダーの多くは85円の壁突破を意識した取引を重ねてくる事がイメージされます。

 他のラインと違って85円となると少し相場の売り方にも力がこもってくる事が考えられますので、ロンガーもショーターも思惑との戦いになる事が想定されます。

 また、1月に入ると欧州圏の問題が再発して来る事が考えられますが、話によると2013年がギリシャの負債額がピークに到達するとの見方もでてきています。

 その辺りの懸念材料はやはり円買いに向かう事になると考えますが、もっとも私が気になっているのはオーストラリアドルです。

 キャリートレードを受けての上げ幅拡大となっておりますが、2013年資源需要が減少するとの見方の中で、今のように高い水準を保っているオーストラリアドルで景気後退を避けられるか?少し疑問点が出始めるかも知れません。

 2010年時に早めの景気回復判断を行って利上げに踏み切ったRBAの付けが出始めているのかも知れません。

 と、話が完全にそれ始めているので話を戻してドル円の話に戻すと、やはり明日の日銀の結果が気になると言う点で「NYタイムも明らかな売り浴びせは無いだろう」と言う気でいます。

 もちろん何かネタが出れば別ですが、高値叩きで売りが入り始めてストップを巻く展開となるのであれば、だまって短期ロングを仕込んでみたいかな?と言う気にはなりますが、やはり、日銀の失望売りが明日の日本時間に起きそうな流れとなっているような気はしています。