今朝のFOMC影響

 [2012-12-13] 本日は、いつもよりも1時間ほど遅い更新となると思いますが、その理由として昨日、友人宅へと牡蠣を受け取りに行った結果、見事にそのまま居座ってしまいまして、夜フラフラと帰ってきたからです(笑)。

 帰ってきてチャートを見てびっくりの83.10付近での推移をしていたのですが、私の持っていたロングはリミットに83.05で綺麗に刺さっておりました。

 取り分としては約130pipsの大き目のヒットとなっておりますが、その勢いでショートを2回振って、83.26で83.30をバックに安心して爆睡しておりますと起きると無いと言う事になっています(笑)。

 以前、お酒を飲んでポジションを持たないようにする事を書いておりましたが、今回のはその悪例としたいところですが、メイン口座は既にガチガチに凍結されているので、その分助かっていると言うとこです。

 人によって違いはあるとは思いますが、お酒とFXの併用は控えて頂いた方が万が一と言う時に良いと思います。例えば、ストップ幅を100pips間違って入れてしまったりなど、ケアレスミスが続発しますからね(悲しいかな経験者は語ります)。

ドル円週足12月13日

 さて、本日はFOMCの結果を交えてチャートを見ていきたいと考えているのですが、まずは現在のドル円の上昇がどれほど大事なところまで来ているか?を上のドル円の週足チャートでご確認ください。

 レートまで入れようと色々と試したのですが、レートは画像範囲からはみ出してしまっていますが、チャート内に書き込んだラインを見て頂けると私の意図する事がお分かりになられるのではないでしょうか?

 そうです。このラインブレイクは昨年の震災後に協調介入が行われた事により発生した下降トレンドをブレイクしている事を意味しています。

 更には、このラインは現在Wボトムに対してのネックラインとなる箇所での激闘が行われています。

 単純にこの84円を突破する動きを見せるとするのであれば、これはつまり85.5を狙う動きともなり、さらには言えば週足レベルでのトレンド転換のサインとなる訳です。

 もちろん、今日の欧州タイムからは、「そうはさせじ」とばかりに売り込んでいき週末には83円を割れる位置まで戻して上髭となって引けさせようとする売り勢力が出てくる事も考えられます。

 そこで気になってくるのが先日発表されているFOMCの内容です。

FOMCの中から相場のヒントを探す

 さて、FOMCの内容は恐らく皆様はお読みになられた事と思いますが、今回は異例の「失業率が6.5%になるまで低金利政策を継続しますよ」と言う文面が入っちゃっています。

 現在のアメリカの失業率はいくらか知っていますか?直近で発表されている失業率は7.7%となっています。(アメリカの失業率の推移グラフ)

 中央銀行が失業率や雇用の面倒まで見ると言うアメリカの独特なシステムですが、6.5%までの低下となると簡単に行きそうもありません。以前連銀総裁が出していた話では「非農業部門雇用者数の増加が20万人ペースでなければ失業率の低下に繋がらない」との話も出ているだけに、如何にそれが難しい事が容易に推察できます。(非農業者部門雇用者数の推移グラフ)

 つまりは、発表でも有ったように2015年くらいまでゼロ金利政策が続いちゃうんじゃないの?と言う相場の予想がキャリートレードを助長してクロス円やドルストレートを筆頭にした買い上げとなっている状況です。

 しかし、このキャリートレードは非常に危険なものだと言う事を昨日少し書かせて頂いておりますが、このキャリートレードが進む事でショックへのダメージが大きくなると言う事を念頭においておかなければいけません。

 ドルや円を借りて他の通貨や資産に手を出しているのですから、もしも何処かの国で金融ショックが起こったと仮定すると、一気にリスク資産を売却する動きになる事は明らかです。

 その際に、恐ろしいほどの勢いで円とドルが買いこまれる訳です。想像しただけでも恐ろしいほど値動きが起こる事が推察できます。

 それが、もしも中国バブルの崩壊だったとしたら?円やドルを売って買いこまれている通貨の代表でもあるオーストラリアドル・ニュージーランドドルの暴落を誘い、もちろんその流れにユーロやポンドも引っ張られる事は間違いないでしょう。

 と、妄想はここまでにして日足を見てみましょう。

ドル円日足12月13日

 現在、「やはり」と言うべきなのか、ドル円に下げ圧力がかかり始めており、上のチャートよりも少し上髭が出ている状態となっています。

 しかし、市場は日銀がFRBよりも更に強力な金融緩和を打ち出してくるとの見方をしていると伝えられています。

 果たして日銀は動くのでしょうか?白川さんは元々金利政策が有効で量的緩和は意味を成さないと考えている人物です。恐らく自民党が政権を取る事になればチェンジと言う事になる事は想像ができます。

 しかし、それは確実とは言えません。その辺りのグレーな部分が売りを誘う材料とも言えるところかと考えています。

 さて、最後にFOMCでもう1つの材料が出ている事について、インフレ率が2.5%と言う条件が提示されています。

 FRBの事ですから、CPIの数値では無く、CPIコアの数値を意識した政策を実施して来る事が考えられますが、その発表はいつあるかご存じでしょうか?

 それは、今週の金曜日です!つまり、週足のブレイクの正当性を確かめるために完全なるタイミングで発表されると言う事になります。

 もしもCPIが予想を上回るようならば週足のブレイクが正当化されるかも知れませんし、反対にCPIが引くければ・・・。それは、上髭だましとなる可能性も否定できません。

 特に数値目標が出ている中での発表となるので、週末には警戒していみたいと思います。また、本日はそのCPIの前座とも言うべくPPIが発表される予定です。そちらへの注目度も普段以上のものとなるのでは?と考えています。(PPIのグラフPPIコアのグラフCPIのグラフCPIコアのグラフ)