FXチャートパターンを知る

 [2013-1-26] 今日は土曜日で為替がお休みと言う事ですので、来週の展望を書くわけでもなく、完全にFX初心者の方ように「いろは」の「い」とも言えるようなチャートパターンについて書いていきたいと思います。

 恐らく、初心者用の為替入門本などで、書かれている内容と少し被ってくる事もあると思いますが、その本では書かれていないような事を紹介できればと考えてFX初心者でも読め、そこから少し探求して初心者に毛が生えたレベルまでを書いてみようかと思います。

 前置きが長くなると文章が長くなってしまう可能性がありますので、早速チャートパターンについて紹介していきたいと思いますが、FXの中上級者の方にとっては面白くない内容も含まれている可能性も有りますので、その方はどうぞ暖かい目でお守りください。

 それでは、まずは下の画像から、三尊、ダブルトップと言われるチャートパターンについて覚えてみましょう。

FXのチャートパターン1

 フリーハンドで書かせて頂いて申し訳ないのですが、緑色でジグザグと書いてあるのが値動きだとお考えください。

 左の①が逆三尊、右の②がダブルトップからの到達ラインを想定する値幅を紹介しているものです。

 赤いラインが「ネック」と呼ばれるものですが、この三尊、ダブルトップと言われる形になったチャートは、ネックラインを基準として、その下降幅、または上昇幅と同じ値幅で上昇、下降を行うと言うのが通説です。

 しかし、この2つのパターンの完成には、三尊、ダブルトップの完成が必要となりますが、その完成も「ネックラインを明確に超える事」が絶対条件になると言われています。

 良く初心者の本では、「このネックライン突破を見て『順張り』でネックラインをバックに取引を行うと良い」と書かれている事が多いのですが、私の場合にはこのネックラインでのエントリーはしない事がほとんどです。(FX用語参照:「順張り」の意味が分からない方はこちらを参照)

 それは、ネックライン近辺は、多くのトレーダーの注目が集まるポイントと重なる事が多く、短期トレーダーは短期反発を狙いますし、長期トレーダーはブレイクを期待するトレードを行うからです。

 これは、つまり「ダマシ」と呼ばれる現象を引き起こす可能性が高いため、「ストップだけ刈られて相場はブレイクへ」なんて事が非常に頻発しやすいからです。(FX用語参照:「ダマシ」「騙し」の意味が分からない方はこちらを参照)

 そこで、私はこのネックラインを利益確定ライン、もしくは更にポジションをホールドするかどうかの判断として使っている事がほとんどとなるのですが、私のエントリーポイントは過去にも紹介していますが、典型的な逆張りパターンとなるため注意が必要になります。(ストップは必須)

 しかしながら、この到達ポイントを意識する事で、次のトレードポイントをある程度推測できる事で、トレードの幅を大きく広げる事が期待できます。

ローソク足のパターンを知る

 さて、では次に、先ほどの三尊やダブルトップの中身を更に細かく見て、ローソク足のパターンについて書いていきたいと思います。

 このローソク足のパターンは①で登場している3つの底値1つ1つに発生しやすいパターンですが、特に三尊で言うならば一番底値付近で発生しやすいパターンかと思います。

 文字だけでは分かり難いと思うので、下の③のパターンを見てください。

FXのチャートパターン2

 今度の赤いラインはネックラインを示したものでは有りませんが、ネックライン付近でも③のようなローソク足となりダマしを作る事も散見されます。

 ここでは何を紹介したいのか?と言うと、赤いラインが多くの投資家が注目しているラインだとして(例えば80円や90円、74円や76円と言ったダブル「O」、0が並ぶ値)、そのラインを一度下抜けしたにも関わらず反発が強く下髭となっているパターンです。

 この下髭となったのは、投資家のストップを巻いた事により大きく値崩れを起こした事により発生した事になりますが、私が狙っている1つのパターンと言うのはこの「髭」でのエントリーです。

 つまり、ストップを巻いた直後に入り、新たにストップを設置して、三尊や逆三尊、ダブルトップ、ダブルボトムになるところまでホールド、と言う形です。

 このエントリーは非常にリスクが高いとされるトレードで、多くの反感を受けるポイントでもあるのですが、実際、キッチリとストップを入れる事で、実際のストップは10pips以下に設定できると言うのも強みとなります。

 そこで、一番下髭が長くなっているローソク足について、さらに時間軸を変更した例である④を見てみたいと思います。

 もちろん④は、私のイメージで作っただけの、ただの「例」としか呼べないものですが、まず、赤いラインを割り込む大き目の陰線が発生します。

 これは、ある基準値に対して、その少し手前からストップを入れている人と、直後にストップを入れているトレーダーを刈り取る「仕掛け」絡みの動きで発生するパターンです。

 そして、一瞬そこでリバウンドして、戻ろうかとするのですが、もう1度赤いライン付近でストップを置き取引している人のポジションを明確に刈り取りにかかります。

 そして、時間軸が短い足でも下髭となり短期時間軸での反発が期待される形状となり、短期足でいくつか足が出そろうと、時間軸を少し長めにした③では大きな下髭となっているパターンとなります。

 つまり、時間軸を細分化してみると、下髭でポジションを持つ事に大きな抵抗は無くなるのではないでしょうか?

 私は、30分より短い時間軸のチャートはみませんが、30分足を見ながら、できるだけ頭の中では④のチャートを作り上げながらエントリーポイントを探るようにしています。

 もちろん、これで100%勝てるとは言いませんが、知っているのと知らないのとでは比較的大きな差となるパターンなのかも知れません。