ドル円来週の展望を週足で

 [2013-1-13] 今日は週末と言う事で来週の相場展開について何か書ければと考えておりましたが、非常に難しい相場展開になるかなと言うのが今の考えておるところです。

 早速相場について見ていきたいと思いますが、ある程度長めの考えを持って週足での状態を確認していきたいと思います。まずは下の週足チャートをご覧ください。

ドル円週足2013年1月13日

 こうやって見て頂けるとお分かりになられると思いますが、直近の週足のローソクは下髭陽線と言う高値圏であるにも関わらず非常に強い引け方をしている事が分かります。

 高値は石破氏が提唱している「85円~90円に抑える」と言うドル円のラインに迫っている訳ですが、この高値の90円と言う水準ですが、3年ほど前にトヨタの社長が「製造業の海外流出を防ぐ最低水準」と語っていた事を記憶しています。

 つまりは、貿易収支が赤字転換している訳ですから、今回の90円はトレンドの通過点となる事が予想される訳ですが、このまま簡単に抜けると思えないのが89.5の水準とも言えそうです。

 オプションのバリアも観測されていましたが、想定したよりも大きな売りこみが見られたため、正直その打ち込み方に驚いて私もショートで乗かったまま週をまたいでしまったのですが・・。

 さて、私のポジション動向はおいておいて、チャートに再び目を戻してみると、黄色の○で囲んだ箇所が見に入ると思いますが、この黄色で囲んだ箇所と現在の高値圏で発生したローソクを見ると完全に一致しているように思います。

 そう考えると高値を突破していく動きを来週想定していく必要がある事になってきますが、月曜日は日本がお休みなので15日の仲値に向けた買いがある事から、14日、つまり月曜日の頭は垂れる方向で来るのでは?と考えています。

 売買の材料が出なければ、やはり「NYタイムまでには日本時間を意識して買い戻してやろうか」と思っております。

 また、少し長い目で見るならば白いラインの辺りがやはりキーポイントとなってきて、下値を支える傾向が出始めるのでは?と想定しています。

糞ポジチェッカーで投資家のポジションを確認

 さて、12月から例年になく大きく上昇をしたドル円ですが、板が薄いとは何のそのドンドン上昇した事を受けて比較的多くのトレーダーが利益をだした事と考えます。

 では糞ポジチェッカーでドル円に対して、個人投資家がどのようなポジションを持っているのかを見ていきたいと思います。まずは下の画像をご覧ください。

糞ポジチェッカードル円

 上の画像はドル円の個人投資家が保有するポジションの散らばりを確認する事ができるものですが、詳しい糞ポジチェッカーの見方については、FX初心者のための糞ポジチェッカーの使い方を参照してください。

 今回はドル円のポジションについて赤い四角で囲んでみましたが、注目すべきは81円台でロングポジションを希望しているトレーダーが比較的多い事が分かります。

 基本的に相場は落ちるのであれば、81円のポジションをガッツリ刈り取るほど相場が下落する事になるのですが、上がるのであれば基本的に81円は到達しない傾向にあります。

 それは、もちろん相場が上昇下降する場合に個人投資家の負けを養分としてストップを誘発させながら進むからなのですが、要するに多くの人が勝つような相場展開を嫌う人たちがいると言う事も言えるかも知れません。

 次に現在89円と言うラインに立っているにも関わらず比較的大きなポジションでロングが積みあがっている事が分かります。

 これは、もしかすると天井ロングの可能性を否定できないポジションなのですが、これも来週の材料を見るまでは分からないと言うのが正直なところです。

 また、90.5円には少しまとまった買いのポジションを見る事ができると思うのですが、これはまだ保有しているポジションでは無く、所謂ショーターのストップである事が想定できます。

 つまり、90.5円を超えるのであれば、大型なストップを観測するような相場展開を想定する事ができ事になります。反対に90.50を守る動きも想定できるため、90.50を抜けたら長短期的にストップ巻き直後に入れてやると20pipsほど抜けるのでは?と想定しています。

 最後に月曜日は日本がお休みと言う事で、近年の相場傾向としては日本が休みの月曜日には仕掛け的な売りを見る事ができたのですが、現在のロンガーのポジションも考慮して、月曜日の朝は下押しに期待したいと言う気持ちでいます。

 しかし全体的に週足で考えるとやはり強気な姿勢は変わらず、売り材料探しにまた今週も忙しくなるような気がしています。