相場の強さを測る
直近の円相場の強さ
さて、それでは2012年12月28日のオルセンスケールを使ってのインパクトファクターを見ていきたいと思います。
下が円のオルセンスケールです。
やはり、12月と言う事もあり、グラフは小さなものとなっている事が分かりますが、右の折れ線グラフを見て頂けると分かるように、一旦底を打った円売りの流れから円買いへと転化している事が分かります。
この時に、左のグラフで偏りが見られれば、ある一定の通貨を中心に急激な円安が進んだ事が分かるのですが、今回は全体的に同じような数値となっているので、全体的に円が買われる展開となった事が分かります。
次にオルセンスケールは同一の画面内で通貨ペア別のデータも表示されているので、そのデータを見てみたいと思います。
こうやって通貨別に見てみると分かるように、ポンドとNZドルが0.5と言う数値を出している事から、ポンド円・NZ円の2通貨を中心に大きなボラティリティとなった事が分かります。
私のトレードしているドル円ですが、画像の一番したがそれに当たりますが、SMQとしては0.2と言う低い値ですが、為替レートとしては下押しのまま引けている事が分かります。
このようにして、取引する通貨が他の通貨全体と比べてどのような展開にあるのか?を知る事で、非常に取引がしやすくなる場合があります。
例えば、通過順に買われている方から並べていく事で、何が現在一番強くて何が一番弱い通貨なのか知る事になり、強い通貨を買って弱い通貨を売っていれば自然とトレンドフォローになると言う事です。
もちろん、このオルセンスケールが100%と言う訳にはいきませんが、気になった時に取引中の通貨ペアの状態を知るのに使ってみると、思わぬ発見があるかも知れません。
[2012-12-30] さて、今回は日本ではあまり知られていないオルセンスケールと言うものを紹介してみたいと思います。
このオルセンスケールは相場の強さや、指標やニュースがどの程度市場に影響を与えているのか?を後付け形式で見る事ができるサイトなのですが、残念ながら英語版しかありませんが、過去の相場を振り返ってみる事で、どのような指標がどのように通貨に対して影響を与えたかを知る事ができます。
話だけ聞いていても分からないと思うので、実際のオルセンスケールを見てみたいと思います。
上のオルセンスケールは日銀が市場介入を行った日、2010年9月15日のオルセンスケールのデータです。
左に表示されているデータを見て頂けると分かりますが、中心に「JPY」の文字が入っている事が分かります。
そして、それを囲むようにして他の通貨ペアが見えると思いますが、このデータは円に対しての多通貨のボラティリティを元に計測されていますが、日銀が行った市場介入の効果がポンドに対しては比較的に影響が小さかった事が分かります。
逆に「USD」を見てみると、日銀の介入は円を売りドルを買い取った訳ですから、もちろん直接の効果が有り、大きめの値が出ている事が分かります。
右のグラフを見てみると、大きくボラティリティが跳ね上がっている箇所がありますが、その後円の価値が大きく下落している事が分かると思います。