ドル円短期の逆三尊

 [2013-1-10] 見事に私の相場観を裏切る展開に思わず「アッパレ」と言いたくなるドル円の強さなのですが、昨日はこのまま上げれば「かなり強い日足のローソク形状になるので、なかなか無いだろう」と言う話を紹介させて頂いておりましたが、蓋を開けてみれば何の事はありませんでした。

 年が明けたばかりで、まだまだ板が薄い状態となっておる事もありますが、相場が非常に楽観的で、株式相場についても世界的に楽観ムードが広がっている事に恐怖すら感じています。

2013年1月10日 日足ドル円

 まずは上のドル円の日足チャートからですが、これを見て頂けると想定される相場が既に終わりになると思いますが、高値圏でさらに追加の強さを示唆するローソクの形状になっていると事が分かります。

 調整が終わってもう一度高値追いの展開になる事は、相場の基本中の基本となりますが、ここまでの鰻登りのうえ更に強気を示唆するとなると、いつぞやの中国が買いあさっていたユーロドルを思い出してしまいます。

 元々、ドル円は動き出した一方通行な動きをする通貨として知られていますが、逆張りで大き目の調整に入るポイントを見つけるとなると至難の業です。

 今週の頭に良いポイントで売って利益確定ができていた事を今ようやく納得する事ができている訳ですが、逆に昨日はレンジにて1回だけしか売れるチャンスは有りませんでしたが売って負けてしまっています。

 更には、現在88.174で短期的な反発を狙って、ストップを5pips取って売りを入れていますが憤然の灯と言うところでしょうか。

ドル円1時間足の逆三尊の到達は

 さて、次はいつものように1時間足へと時間軸を切り替えてみてドル円の動きをさらに追いかけていきたいと思いますが、まずは下のドル円1時間足のチャートをご覧ください。

2013年1月10日 1時間足ドル円

 見て頂けると分かるように、緑のラインで記したのは逆三尊のように見える形状となっている事が分かりますが、赤い水平線を基準とした相場の上昇予想を出しますと、88.40辺りが到達予想ラインとなる事が分かります。

 つまり現在の相場からすると更に20ポイントほどの上昇が予想されている訳ですが、20ポイント上げるとなると日足レベル、週足レベルでの直近高値挑戦の展開となる事から、やはりぶち抜いてストップを刈りたい位置となる事が分かります。

 そこまで上げたならば、1度売りを入れてみて高値突破ストップなんて言う形をとって、短期的な反発を利用しての短期トレードをされる方も多くなると思うので、相場も一時的に大きく変動を見せる事が考えられると思います。

 また、本日は、ECB・BOEから政策金利の発表が行われますが、まず動くことは無いと見て、その後のドラギ氏のコメントには注目が集まりそうな感じでしょう。

 ECBがもう一段の利下げをするのでは?と言う観測もあったりましたが、実際ECBが動く場合には、ECBが巨大な組織である事を象徴するかのように、多くのそれらしい発言が欧州諸国から飛び出してくるので、比較的分かりやすい傾向があります。

 今回は年をまたいだ直後と言うことで、データが少ないと言う事も手伝って、動きが読みづらい展開となっていますが、ドラギさんの発言に何かヒントが隠されていないかに注目してみたいと思います。

 また、ドル円は日足で強気の形状となっているので、やはり基本に戻ってショートの利食いは早めを心掛けたいと考えています。