7時頃キプロス材料に注意

 [2013-3-28] 正直言うと、今日までにそれなりの利益を出しておきたかった今週のトレードですが、未だに50pips止まりと言う事と、ポジションがスクエアと言う事で本日は積極的にポジション取りを行う必要が有り、少し焦っています。

 と、言うのもタイトル通り、本日の日本時間7時にキプロスの銀行取引が再開されるからなのですが、このキプロスについては後半に書いていくとして、まずはドル円の相場の状況をチャートから追いかけてみたいと思います。

2013年3月28日ドル円8時間足

 本日もドル円チャートは8時間足を使って、チャート上に作画したものとなりますが、直近付近の高値では日本のリパトリエーション、年度末の売りが散見されており、その玉が比較的に大き目であることから相場の下押し圧力となっている状態です。

 また、まとまった売りに対して、本日予定されているキプロスの銀行取引開始と、明日からグッドフライデーによる連休が欧米諸国あるため、リスク回避志向が強くなっている状態とも言えそうです。

 さて、チャートに戻って、簡単なテクニカルポイントについてですが、昨日の私の残しておいたロングは見事に同値にて刈り取られた訳ですが、現在そのラインである、白いラインを下回った辺りでの推移となっております。

 安値は84円防衛線に阻まれ、なかなか壁を越える事ができていない訳ですが、キプロスの状況判断を後に控える事と、フッドフライデー絡みで、売り手もなかなか売りにくい展開となっているのでは?と考えています。

 今日も飛び出せ欧州ニュース!と言わんばかりにニュースによって一喜一憂してくる訳ですが、全体的には明日の朝までにはドル円の買いポジションを何処かで掴んでおきたいと言う気持ちでいます。

 3月はリパトリ絡みの売りが散見されますが、4月に控えた金融緩和への期待を込めた円売り、やはり黒田新日銀総裁へ期待が高まるであろうと想定されるからです。

 もちろん、欧州関連のニュースで下にぶっ飛んだならば、ガッツリと入りたいと考えている訳ですが、実に今日は集中した取引を必要とする日となるであろうと考えています。

今晩7時のキプロスの状況について

 さて、今晩キプロスの銀行がオープンすると言うニュースが流れていますが、オープン時間は日本時間の夜7時~午前1時までと話が流れています。

 クローズよりもオープンに注目が集まる事は間違い無い訳ですが、逆にクローズ時間になると無事にクローズしたと言う安堵感が広がる可能性もあり、ロングポジション取りはその間に打ち込む必要がある事になります。

 夕方、6時辺りになるとマーケットはソワソワして来る事が考えられますが、キプロスは銀行の取引を制限する事を発表しているため、「以外と動かないのでは?」と言う声もあるようですが、中身を再確認しておきたいと思います。

 「一日の預金引き出し額を300ユーロに限定」「小切手の現金化を禁止」「定期預金の早期解約を禁止」「資本規制は4日間有効」

 徹底的に、キプロスの銀行からの資金持ち出しを抑えると言う制限になっていますが、正直これでは会社はやっていけないような制限ですね。

 特に個人企業者にとっては、支払いが滞りそのまま・・と言う事も考えられるので、こんな状況でやっていけるのか?

 小切手が紙切れとならないのか?と言った心配もしたくなります。

 賢い人間は何らかの策を用いて、資金を他行へと移す行動に出ると思いますが、果たして30億ユーロでそれが足りるのか?

 少しでも計算が狂えば、大変な事態になる材料だらけで、正直なところ、ちょっと様子が安定するまで怖くてリスクオンの動きが出しにくいところです。

 他にもイタリアの格下げネタが出るかも知れない状況ですし、キプロス情勢が波及するとの流れが出るだけでも大変な事になりますし・・。

 本当に今日は勝負の1日となりそうです。