各国の格付けと債務率

 [2013-3-2] 昨日の引けは上げて引けてくれたため、寝落ちしてしまった私のポジションはあえなく天に帰っておりましたが、本日は世界の主要国の格付けについて非常に便利なサイトが有ったので紹介させて頂きたいと思います。

世界の格付け一覧対GDP比債務率ワースト

 さて、上のサイトはエコノミストから撮影してきたものですが、参照元サイトはEconomistで英語での表記となりますが、非常に使いやすくて便利だと思います。

 まず、このグラフの見方ですが、一番右の数値は対GDPに対する債務率を示しており、右から2番目は対GDPに対する予算の比率となります。

 こして見て頂けると、日本の危機を感じる内容になっている事が分かりますが、日本の債務率は対GDPで236.6%と、あのギリシャの170.7%を上回る水準となっています。

 また、予算についても-9.8と国民の納める税金だけでは賄いきれないほど使っている事が分かります。

 安倍総理大臣の考えではGDP対比の赤字幅を、2015年度までに10年度比で半減、20年度までに黒字化する方針を出していますが、実際は本当に危機的な水準である事に変わりは無いように思います。

世界の格付け優秀な国一覧

 さて、次に対GDP比で債務額が優秀な国を紹介してみたいと思います。

世界の格付け一覧対GDP比債務率ベスト

 ご覧いただけると分かるように、1位はエストニアとなっておりました。

 私はひょんな事から1人エストニアに友人がいるのですが、彼女は「エストニアがロシアから独立した時は本当に嬉しかった」と言っていた事を思い出しました。

 それも、この対GDPの債務率を見てみると言っている事が分かるような気がしました。

 また、一昨年、昨年と、日本人個人投資家の資金が大量に流れ込んだオーストラリアの状況はと言うと、赤い四角で囲んでみましたが、対GDP比27.1%と非常に優秀な国である事が分かります。

 また、予算についても-1.3%と、支出に対する削減も他国と比べて上手く行っているように考えられます。

 このデータだけを考えて投資をするのであれば、債務率の高い日本円を売って、債務率の低いオーストラリアドルを買う投資と言うのは非常に魅力的なものに見えてきます。

 しかし、注意して頂きたいのは、このデータでは各国のGDPがバラバラで、経済が強い国と弱い国があり、そのデータに基づいて各国の格付けが決められています。

 日本の格付けが依然として「A」を保てるのも、日本の経済力の強さと、国債が日本人によって保有されていると言う面で他の国とは違うからですが、早い段階で債務に手を打つ必要がある事は間違いないのかも知れません。

 また、円安傾向に現在進んでいる状況に対して「日本売りが始まっている」と言う人もいらっしゃいますが、このデータを見ると圧倒的に日本が悪いように見えちゃいますよね。

 来週も世界の金をもぎ取って日本の利益にするために、取引をがんばりましょう!!