ドル円は嵐の前の静けさ

 [2013-3-6] 体調不良のままで迎えてしまった今日からの3日間、正直本当に「ヤバイ」と思っております。

 まず、注目材料が目白押しの今日からの3日間なのですが、正直なところ「寝ている間にポジションが無い」なんて言うのは当然な事となるかも知れません。

 FXは毎月の頭とお尻は必ず指標絡みで大変な相場がやってくる訳ですが、こんな時に体調不良となるなんて「やってられません」。

 それも、本日は、夜からは欧州圏のGDP発表。アメリカADP。カナダ政策金利。日が変わって明朝にはベージュブック。日本時間昼ごろには日本の政策金利。

 ポジションを持ってゆっくりと寝る事なんて、まず不可能な日々を迎える事になります。

2013年3月6日ドル円4時間足

 サッカー日本代表の本田選手ではありませんが、出始めたら必要以上にドボドボと出てしまう外国用のケチャップのように、ドル円相場は上のチャートのように狭いレンジを形成しています。

 上はドル円の4時間足ですが、FXを始めたばかりの方のために簡単に説明しておくと、相場が小さな値動きを続けていると言うのは、大きな値動きの前兆だと考える事ができます。

 それは、狭いレンジ内で売り買いが交錯するので、売りにも買いにもポジションが溜まっていくことになり、その小さな動きをブレイクする事で溜まったポジションがストップを巻かれて反対売買が引き起こされ、一気に相場が動いてしまうからです。

 このような狭いレンジを探る方法としては、私は使っていませんが、ボリンジャーバンドなどのテクニカル指標を使うと言う手も有りますが、上のようにチャートに作画するだけでも十分に理解できると思います。

 さて、話をドル円に戻して、結局は材料が多すぎて、チャートから相場を予想すると言うのは至難の業だと私は考えますが、やはりキーポイントとなってくるのは、「94円に行くのか?」それとも「92円に行くのか?」でしょう。

 飛び出す材料で、このどちらかに相場は振れていく事が考えられますが、今日のフローを見ていますと本邦の輸出系からいくらか売りが出たようです。

 これも、大相場になって2円~3円の落ちる可能性があるため、リスクヘッジの意味を込めてのものかと考えられますが、大企業の想定為替レートが79円だった事を考えると、単純計算で約15円の為替差益が出たと言う事になります。

 企業によって違いますが、1円に付き、100~500億などの違いが出るところもあるので、1円に付き100億と考えても1500億の為替差益と言う事になります。

 学者によっては「輸出企業がGDPに占める割合は20%ほど、輸入へのダメージが大きいアベノミクス(金融緩和)はダメ」と言う人もいますが、1企業で1年に1500億円の負担をしていた事を考えると、今までがどういう状態だったか明白のように考えています。

 薬のせいで頭がぼーっとしてしまい、話が脱線傾向にあって申し訳ないのですが、要約すると、今日の相場は分からないと言うのが本音です。

 分かる事は、今日の指標で上下どちらか分かりませんが、的に対して狙いを定めるようになって、その後、週末に向けて矢を放つ。そして、週末には中国のCPIが発表されて、来週の月曜日には窓が開く可能性。

 正直、投資家にとって本当に寝てられない相場展開が予想されます。

 ただ、少し安心するニュースとしては、イタリアからの「中道右派を率いる民主党のベルサニ氏と五つ星運動を率いるグリッロ氏の連携の可能性は依然としてある」と言う米シンクタンクのレポートです。

 シンクタンクなんて根拠のある占い師みたいなもので、外れたら「ごめんなさい~」と言ったものですが、あれだけ政府批判をしていたグリッロ氏が結局なびくのか?と言う事を考えると、今年の9月ごろだと見られている選挙では5つ星は厳しい可能性となりますが・・。

指標発表前の行動

 さて、最後に当然の事ですが、指標前の市場の行動パターンを幾つか紹介しておきたいと思います。

全く動かないパターン

 1つ目として、指標が注目に値しない、もしくは指標が文章となっている時に良く見られるパターンです。

 文章化されている指標のため、システムトレードをしているファンドはシステムの新規発注を止めるため、見られる傾向ともいえるでしょう。

やたら一方通行

 このパターンは事前に数値の結果の良し悪しが市場に噂が流れていたり、その噂で半ば投げ売り状態となっている時にも見られます。

 そして指標の蓋を開けてみれば、結局噂がガセネタだったり、期待したほどでも無く一気に反転するパターンもあります。

 このパターンがきたら指標発表前にストップを巻く事が多いので注意が必要になります。

だらだらとした動き

 今日の指標はこれかな?と考えていますが、結局狭いレンジ内がさらに狭くなってポジション調整が行われるパターンです。

 知人の1人は、この狭い間でスキャルピングにて稼いでいるとの話を聞きましたが、私のようなチキンにはどうしてもできないトレードスタイルです(笑)。

 さて、今日のブログはここまでですが、今日の指標については今週の経済指標発表予定などで、過去のグラフなどを見ておくと比較的楽に数値が良いのか?それとも悪いのか?を知る事ができると思います。

 例えば、欧州のGDP改定値は予想から外れないなんて事を知っておくと、予想とずれた時の対応が早くなると思います。

 今日はここまでですが、昨日紹介しているポジションを握ったまま、寝てしまおうと思います。皆様も季節の変わり目の風邪には十分ご注意を。