ドル円、マクロの動き

 [2013-3-15] 本日は、ドル円相場を中心とした内容での書いていきたいと思います。

 月の半ばと言う事もあり、レンジ相場を予想された方も多かったと思いますが、私も今週は短めの展望でコツコツと売り買いを重ねて、爆益とまでは言いませんが200pipsほど取れております。

 本日は週末と言う事も有り、もう手仕舞い方向で動いておりますが、本日はアメリカのCPIが発表される予定となっているので、キッチリと現状についていきたいと考えています。

 さて、それではいつものようにドル円相場について4時間足で見ていきたいと思います。

2013年3月15日ドル円4時間足チャート

 本日は、マクロの動きをメインの題材として取り上げている訳ですが、上のチャートを見て頂けると分かるように、マクロ購入ラインよりも、現在は下で推移している状況となります。

 マクロ系ファンドがどのような特徴を持った取引を行っているかについては、マクロ系・モデル系ヘッジファンドについてを参考にして頂くとして、このような展開となっている相場は最近の特徴のように思っています。

 昨日は、以前観測されたマクロ系ファンドの購入ラインにストップを入れた取引について書いておりましたが、ラインを上抜け後にはストップを巻いた上昇が見られました。

 その裏で手を引いていたのが、本邦系の買いとマクロファンドと言う話を耳に挟んでおります。

 私は、これも昨日書いた通りですが、「昨日のNYタイムから本日の昼までで高値を売りに行く」と言うスタイルをしたかったので、昨日下げたところで買いを短期的に入れてはいますが、大きなポジションは売りポジが残り96.471Sとなっています。

 その上には、96.616も持っていますが、これは刈られなければ長めの意識を持ったポジションとなります。

 もちろん昨日のポジションも刈られてしまえば終わりと言う事になりますが、どうもマクロ系のラインが抵抗となる相場展開が多い事が気になっていまして、ホールドしておる状態となっています。

 また、上のラインを見て頂けると分かるように、少し強引ですが細い黄色のトレンドラインがサポートとなっているように見えなくもありません。

 つまり、このラインが割れるのであれば、少し旨いポジション取りになるようにも考えられるため、ポジションホールドと言う選択肢となっています。

マクロがFOMCを予期している?

 さて、先日FOMCについて、政策金利発表後のバーナンキ氏の証言が早くなると言う発表がありました。

 米系のリポートを読んでいますと、「これはFOMCの声明文にて「タカ派」な発言が出るため、市場の混乱を抑えるためにバーナンキ氏の発言時間を繰り上げたのだろう」と言う見解がされていました。

 思わず納得してしまうようなリポートの洞察力に、「天晴」の一言で反論の余地は無かった訳ですが、そう考えると、マクロ系ファンドとしてもドル円を買いたくなる気持ちは分からなくもありません。

 ただ、昨日の打たれてからの上昇は、今日が15日と言う事で、ドル買いのフローが出る事が予見されていたので、打ち込まれた後、NY午後に買いが入ると言う典型的なパターンでした。

 このパターンに乗るのは日本にいる投資家の場合に時間が時間ですから、狙える人は少ない訳ですが、専業の方の多くはこのパターンを狙っているのではないでしょうか?

 かなりの確率で転換を捕えられますし、値幅が出ればそれ相応の利益も付いてきます。

 さらに、この動きを裏切るパターンとしては、ジリジリ明け方辺りまで下げが続き、日本時間前に反転開始か、一気に真っ逆さまに落ちるタイプの2点なので、どちらにせよ反転が期待できると考えています。

 少し話題が逸れてしまいましたが、昨日の下からの買い上げは予想範囲内で有ったとして、それでは、これからどう動くのか?と言う事になりますが、マクロがFOMCを予見して先に動いてきているのであれば、その買いは抵抗となる事が考えられます。

 つまりは、96.20を目途に売り、96.25辺りまで、その後は、落ちればファンド水準の40ポイントをベースに利食い。

 反対にストップを巻かれたのであれば、逆張りの売りであれば96.25を最初の利食いポイントへ、残りは伸ばす。と言う形で戦ってみたいと考えています。

 とはいえ、マクロファンドが「高値圏で買いを入れてきた」と言う事で、今回は少し驚いている訳ですが、ちょっと96.25辺りに注目して見ると面白いかも知れません。