FOMC後のドル円相場

 [2013-3-21] まず、昨日は大変短く簡単な更新になってしまい申し訳ありませんでした。

 毎日15人ほどの方ですが、私のブログを読んでくださっているようですので(知人ばかり笑)、ご迷惑をおかけしたならば謝罪の意を表明させて頂きたいと思います。

 本日は、後半にて簡単にですが、昨日に知人と会って話した内容について紹介させて頂きます。

 それでは、いつものようにドル円相場についてチャートを追いかけながら見ていきたいと思います。

2013年3月21日ドル円4時間足

 さて、先日の材料を少し見てみますと、「少なくとも失業率が6.5%を上回り、今後1-2年のインフレが2.5%を上回らないと予想される限り、FF金利の誘導目標を0.0%から0.25%の範囲に維持することを決めた」 「FOMCは引き締め的な財政政策が経済成長の減速に繋がる可能性を懸念」「一つ、もしくはそれ以上の基準を達成したからといって自動的に利上げを行うわけではない」

 と、ハト派な傾向が出ているのですが、まず注目しておく材料としてはインフレ率が2.0%では無く2.5%と言う事実、これは3%は容認しないと言う意思の現れとも取れるのですが、今まで2.0%のオーバーシュートが3%辺りで有った事を考えると、2.5%と言うのは長期的には直ぐに達成してしまいそうなポイントとも言えます。

 バーナンキ氏の姿勢については、まだまだ緩和姿勢が色濃く残る状態で、委員の予想についても、2014年の金融緩和見通しへと2013年から1人変更をしています。

 この事で、今年中のアメリカの利上げについては芽が無くなったと考えても良いと思うのですが、反対に買い入れ規模を増額すると言う方向へは腰が重いようにも感じました。

 そこで、注目されるのは日本の金融緩和の姿勢となってくるわけですが、本日の夕方からは、黒田氏のコメントが流れ始めると思うのですが、市場は新しい期待を待っている状態ですので、いつもと同じような内容ではドル円の買い戻しとなる可能性も否定できません。

 現在のポジションについてですが、95.771にてロング、これを入れており、下値を望むような動きならば即撤退する構えで望んでいます。

 夕方に入ると、日本のリパトリの動きも出てこないでしょうし、比較的買い傾向で望みたいとこではあるのですが、やはり利食いの目途としては、96.2辺りまでとしたいと考えています。

 また、上は1時間足のチャートとなっていますが、黄色のトレンドラインが現在の短期相場でのトレンドの起点となっているので、このラインの動きに注目しつつ相場の流れに乗るトレードを心掛ける予定をしています。

知人との話合い

 昨日は、朝から知人と会って昼ごろから一杯飲みながら話をしておったのですが、知人は元銀行員(直ぐに辞めて今は違う仕事)で、俗にいうところのエリート的な人物なのですが、その彼は、銀行員になる前から投資をしています。

 彼の父が金融関係の会社に勤めていた事もあり、その影響を少なからず受けていた為でしょうか、若い内から投資をしている数少ない知人の1人です。

 そんな彼は、現在は兼業のトレーダーと言う事で、私に時折相場状況についてのアップデートをするために会合とまでは言いませんが、軽い飲み会を企画しています。

 基本的には2人での会合が主なのですが、私は彼から、日本企業の状況などをアップデートし、彼は私から国際情勢の流れをアップデートします。

 今回の会合での細かい収穫については、私の調べた事では無いので書けませんが、日本企業の少し面白い流れについても情報を仕入れる事ができました。

 また、凄い事に、キプロスの話題を知らなかった彼は、焦ってポンドに付いて私に尋ねたのですが、その焦り方を見て、「どうして、そんなに焦っているのか?」と言う旨を尋ねた私に、「実は、174円ロングを握っている」と彼は返答しました。

 「174円!!!」

 彼はリーマンの遺物をまだ握っており、ここまで損切せずに耐えてきた事には関心しますが、それが原因で「為替相場はできるだけ見ないようにしている」とも話していました。

 なるほど・・・。

 現在、相場は円安方向へと振れようとしていますが、「ここまで耐えると言うのは、兼業トレーダーの強みだな」と私は彼の状況をそっと胸にしまいこみました。

 もしも、私が、彼のようなトレードをやってしまいますと、まず証拠金維持率でパンクをしてしまうことでしょう。

 彼は6万pipsの下げに今まで耐えてきた訳ですが、6万pipsと言うのは、1万通貨だけのホールドだったとしても60万円、恐らく私の目立てでは、彼は20~50枚ほどのロングですので、考えただけでも証拠金がパンクしてしまいます。

 さらに、証拠金に縛りが加われば、自分のトレード幅についても制限が出てきますし、考えてみれば、レバレッジ規制が50倍、25倍と下げられた時、どのような対応を取ってきたのかも驚きに値します。

 私の推察では、彼は兼業ですので、毎月の給料から入金を行っていた事が想像できますが、今まで私に話して無かった事を考えると、それはそれは強い恐怖との戦いであったのではないか?と想像します。

 もちろん、この先ポンドが170円まで100%上がると言う保証は無い訳ですが、状況は好転している事は100%事実です。

 そんな中で、兼業トレーダーのスワップポイント運用の凄さを感じてしまいました。

 そう考えてみると、ある意味では、兼業投資家と言うのが一番儲かるのかな?と言う思いはしなくもない、先日の私でした。