ドル円来週の動きに

 [2013-3-10] 先週は雇用統計や余りの材料の多さと風邪に悩まされた1週間となりましたが、週末になりチャートをゆっくりと見ていると、正直凄いトレンドになっている状況に少し面喰っております。

 そもそもドル円と言うは一方通行に動きやすい通貨でいうならば、まさに代表的な存在だと言える通貨ペアだと思うのですが、週足や月足などで追いかけても矛の納めどころが難しくなってきているように感じています。

2013年3月10日ドル円日足チャート

 さて、上はドル円のチャートとなっていますが、ADP雇用統計や週末の米雇用統計を受けての高値突破をした事により、恐ろしい状況になっています。

 黄色のトレンドラインは現在のところ正に鉄板ラインで、このトレンドラインが割れる事で、トレンド転換を意識する投資家が増えてくるように思います。

 そうなってしまうと、「売ってはダメだ」と言う事になるのですが、逆張りタイプの私としては、反対にここまでオーバーシュートしてくれているのであれば、調整相場でもかなり取れる可能性があるため、今まで通り狙っていきたいと思います。

 と、来週の指標を見ていくと、来週は月半ばとなり、比較的ゆっくり寝られる相場になるのかな?と考えていますが、月曜の窓については、中国指標の発表があったので注意しておきたいところです。

 中国の指標の予想と結果は以下の通りです。

2月鉱工業生産、前回値+10.3%、市場予想の+10.3%、結果+9.9%。
小売売上高、前回値+15.2%、市場予想+15.2%、結果+12.3%。
固定資産投資、前回値+20.6%、市場予想+20.7%、結果+21.2%。

 この結果を見てみると、窓からオーストラリアドルは売り優勢かな?と言う見方になりますね。

フィッチのイタリア格下げについて

 格付け会社フィッチは8日、イタリアの格付けを「A-」から「BBB+」に引き下げたと発表した。見通しは「ネガティブ」

 このようなニュースが週末発表されましたが、「ムーディーズでは無くてフィッチからきたか」と言うのに正直少し驚いたのですが、以前ブログ内で紹介していた格付けの話もあるので、フィッチなら納得と言ったところでしょうか?

 発表後、マーケットの方は比較的小さな反応で終わってしまったばっかりに、雇用統計の余韻が効いたかな?と言う思いと、事前にイタリアの格下げの噂が出ていた事もどうやら市場折込と言う面ではあったように思います。

 さて、では最後にフィッチがイタリアを格下げするに至るまでの発言について紹介して今回は終わりにしたいと思います。

 [2013-03-02]・格付け会社フィッチ「政治的不安定はイタリアにとってネガティブ」
[2013-02-27]・格付け会社フィッチ「(米国の)強制的歳出削減の施行自体は、格付けにとってマイナス材料にならず」「ただ、追加的な財政削減に合意できないことは信頼性を損なう」

 (参照サイト:2013年3月 フィッチ・レーティングス発言・ニュース

 こうやってみると納得の形となりますね。さて、月曜日の相場についてですが、狭いレンジを意識しつつ、やはり高値は売っていきたいと考えていますが、特に窓を意識した動きも想定されるので、機会があればオーストラリアドルを少し触ってみたいと考えています。

 それでは、良い週末を。