ドル円とFOMCの動き
FOMCに向けての動き
さて、先にロングを先日仕込めたのは旨いと書いた理由として、私のような狭いストップで数を打ち良ポジションをゲットするようなスタイルでの取引をしている投資家の場合、FOMCや雇用統計と言ったビッグイベントでのエントリーは非常に難しいのが実際のところです。
基本ストップは2~3、最大でも10pipsと言うストップ幅でやっているので、イベントごとにエントリーをしたならば、エントリーした時点でスプレッドによってポジションが無くなってしまうからです。
そこで、チャンスがあるのであれば、できるだけ前もってポジションを用意して、現在の値から少し距離のあるポジションで立向かうと言うのが私の戦略となります。
特に今回のFOMCは、タカ派な意見がどれほど増えているのか?に焦点が当たり、ドル円相場としては後に黒田新日銀総裁初めての金融決定会合が控えているため、面白い可能性を秘めていると言う事が言えます。
難しい点として、FRBがタカ派な意見を出した場合に、株価が崩れる可能性がある事ですが、崩れれば崩れたで、バーナンキ氏が調整に入ってくる事が考えられます。
調整が入れば、昨年までのドル円なら、他通貨がリスクオンの動きを見せる中で、ドル売りに押されて動かないと言うパターンが散見されましたが、後に日銀の会合があると言う意味では、ドル円は上昇への動きを見せる可能性が高いと考えられます。
また、反対にハト派色が強かった場合には、アメリカの金融緩和を予想した米株の買い入れが更に加速する可能性があり、リスクオンの展開が想定されますが、そうなれば、バーナンキ氏は将来的な引締めの意を唱え、行き過ぎた株価にストップをかける調整を出してくる事が想定されます。
そうなれば、次への期待は日銀の緩和に目が向くようになるので、円売りになる可能性が高いように考えています。
ここまで書いておいても、マーケットの結果は蓋を開けるまでは分からないので、キプロスやイタリアネタを掘り返して一転リスクオフになるかも知れませんし、または、全く動かないかも知れません。
そのような状況に対しても、ゆっくりと値動きを見定めて行動が取れるので、含み益が無くなったとしても下で入れているポジションと言うのは、戦略が立てやすく使いやすいポジションです。
最後に、明日は個人的にちょっとした知人と打ち合わせが取れてしまいまして、その時間によっては更新時間が遅くなってしまうかも知れません。
もちろん、ノートパソコンは持参していく予定となっておりますが、チャートは追えてもブログまで書く時間は無いように思います。
そのため、5時になってもブログが更新されていない場合には、少し遅めの更新になる事を連絡させて頂きます。
ではでは、本日は良い天気ですが、今日もがんばりましょう。
[2013-3-19] 昨日は、思いの他、買いが強いドル円相場に対して少々面喰いながら売りで付いて行っておりましたが、最後に95.6でのショートを95.20で利益確定させ、さらに、94.3からのロングが含み益と言う事で、口座全体としての資金推移としてはトントン。
確定益と言う面では負け相場となってしまいました。
昨日も強かったドル円ですが、正直水曜日に向けて下で仕込めたと言うのは旨いと個人的に考えていますが、この理由は後で書くとして、まずはいつものようにドル円のチャートを見ていきたいと思います。
上はドル円の8時間チャートに対して、色々と作画してみたものですが、こうやって見ると、イタリアの選挙よりもキプロスの税金問題による影響が、ドル円相場に対しては小さかったと言う事が分かります。
それは、キプロスが特殊な国と言う事と、イタリアほど経済力が無い事が理由と言われていますが、今回のキプロスの問題が欧州各国に飛び火するかどうかについては、非常に難しい問題であるように思います。
次に、緑色でドル円は三尊形式だった事を紹介していますが、この三尊からの到達想定ラインと言うのは94.1辺りとなり、この水準はチャートには反映されていませんが、時間外に付けていると言う事で達成済みと考えています。
また、黄色のラインに注目して見ると、トレンドが割れている事が分かります。
このため、ドル円の上値辺りになってくると少々重さを感じてくる可能性があるので、私は96.2辺りまで上昇するようなケースがあるならば、先日のロングは手仕舞いして、途転ショートを考えています(マクロ買いライン辺りです)。