キプロス波及のドル円

 [2013-3-18] 今週は頭から面白い相場展開となっておりますが、ロングを抱えてらっしゃった方々には少々厳しかったのではないかと思います。

 私は今朝の相場でロングで入る事ができず、指を咥えたまま、1人チャートとにらめっととなっていた訳ですが、先ほどの打ち込みで94.331Lのポジションを握っております。

 この流れは、先日の「ドル円の来週を考察」で考察しておいたパターンと重なるので、迷わず入りましたが、下のドル円4時間足相場をご覧ください。

2013年3月18日ドル円4時間足

 正直、本気で買いを考えるのは、白いラインのマクロ参入ラインだったのですが、落ちなかった場合のために分散している頭が刺さったと言う状態です。

 94.2を下抜けする場合には、93.7辺りでも入る予定を立ていますが、その理由として、今朝の買い上げの背景を考えているからです。

 今朝方の相場を見ていますと、本邦系企業からのリパトリの動きが出やすい状態にも関わらず、7時のオープンと同時に強気のドル円の動きを目にしました。

 これについて、ファンド勢が動くのであれば朝は売り方で進みたかったはずですが、そこを上げてきた事を考えると、恐らくは個人投資家からの大き目のフローが入っている可能性を示唆します。

 今朝の段階、94.6辺りから本邦系の個人投資家がロングを忍ばせたのであれば、上値は94.6辺りから重く推移する可能性も否定できません。

 そこで、94.6より上でモジモジするようならば、売りに向かう予定としています。

 そこで、売りに動く散弾としては、キプロスの波及が他の欧州国に飛び火して、株価が打ち込まれたり、国債が売られる事を推定しての事で、これからの欧州タイムを目途に動く可能性が考えられます。

全体的には円売りドル買い

 先ほどまでは直近の相場状況について書いてきましたが、やはり今週はFOMCが開かれるに当たり、どうしてもドル買いで攻めるのが旨い手だと考えます。

 リパトリの動きが出るにしても日本時間の朝から昼辺りとなり、その頃に短期的に売り込まれるような動きが出た場合にも、リパトリと言うことであれば、短期的に打たれるだけだからです。

 正直、キプロスからの米株の打たれ方、米国債の買い方には若干気になる点も残っていますが、この波及の度合いを見ていくのが、今週の流れの肝となると考えています。

 まず、預金課税と言う事で、本日はバンクホリデーとなりキプロスの預金の動きは無い状態ですが、1回だけの課税と言う事に対して国民は納得をするのか?

 もしも恐怖を覚えるようならば、銀行から資金を引き出しにかかる動きがでるかも知れません。

 これは、完全にモラルと言いますか、国民性の問題かとも考えますが、台湾中銀総裁は次のように述べています。

 「キプロス預金課税、ギリシャ債務のヘアカットのようだ」

 ギリシャのヘアカット時と似ていると言うのであれば、それはジワジワと波及を見せた訳で、ユーロがジリジリと首を絞めるかのように落ち込んでいった事を思い出させます。

 キプロスがギリシャほどの大国では無いにせよ、国内情勢が波乱を持っているイタリアへ多少なりとも波及を見せる事が考えられます。

 今晩、キプロス議会では議決投票が行われる予定となっていますが、万が一、議決が行われない、もしくは決定されない場合、朝方にかけての相場は、売りへと大きく傾く可能性もあるので、注意してみていきたいと思います。