ドル円来週の動きについて

 [2013-10-27] 本日は、日曜日と言うことで来週の大まかなドル円相場の展望と戦い方を考えていくことになりますが、やはり基本的な戦略は先日のブログが元となりますので、先日の「なぜ米国債利回り低下?」をご覧になられていない方は、現状把握の意味も込めてそちらを先にご参照頂ければと思います。

 さて、本日は、先週の最終日のトレードから振り返ってみたいと思いますが、96円台で結構買いを入れる事ができたので、先週は最終日まで結構盛り沢山だったのですが、さて来週はどうなるでしょう(そう言えば週レベルで負けたのは、ここ数ヵ月無いかも知れませんね・・)。

 まず始めに本日はチャート紹介をしておきたいと思います。チャートはいつものようにドル円の4時間足です。

ドル円2013年10月27日チャート4時間足

 チャートは週足レベルでは三角持合い下離れ(売りチャート)、日足レベルでは反発足(買いチャート)と、長めの時間軸目線に従うのあれば、週前半に強気で推移し後半にかけて頭打ちになる動きが想定されます。

 4時間足レベルの話になりますと(上チャート)、基本的に上下に意識される本邦系からのオーダーがあるため、結果的にレンジ相場の様相となっております。

 特に今週は月末となることからマーケットは基本的には、日本時間に円需要、欧米時間にはドル需要で動きやすい傾向にあることから、結果的にラリーで動く事が推測されるわけですが、そうするならばやはり「96の高めから98の低め」の範囲内での動きに対して力を入れておきたいと考えています。

 また、FOMCが予定されておりますが、基本的にはQE縮小は見送りがマーケットのコンセンサスとなっているため、ポイントはQE削減では無く、「米経済動向が政府機関閉鎖に伴いどれほど失速するとFRBが想定しているのか?」と言うところにあります。

 FOMCに向けての動きでは、事前にメンバーから市場の反応を調整するようなコメントが流れるかと思いますが、最近の流れでは多くの場合において事前にメンバーの発言を読んでいると、だいたいFOMCでの発表内容の傾向が掴めるので、今週は特にメンバーの発言に注目しておきたいと考えています。

 次に、基本目線で週頭辺りをドル買い方向で見ていくとするならば、週半ば辺りからの売り転換が週足・日足が指し示す内容になってくるため、98円台まで上昇を見せた場合には、高値売りをベースに組み立てていきたいと考えています。

 逆に、週頭から96円を追うような展開になるのであれば、“私の見立てが間違っていた”と素直に反省をして、96円台辺りまで押したところで買いに向かう事になりますが、「マーケットに対しての適応性が低い1週間の始まりだ」と認識して、比較的少額、もしくはターゲットを近く設定するつもりでおります。

 結果的に、「FOMCが引き金となり11月の頭から円買いになる」と言うアイデアが浮かんでくる訳ですが、基本的に年末に近づくに連れて、円売りで動く事は例年の流れになります。

 そのため、どこまで円買いの動きが出るのか分かりませんが、その辺りはやはり先日も書いていますが「米国債の利回りと相談しながら」と言う感じでポジションを建てていく事で、上手くトレードができるように考えています。

 明日から新しい1週間が始まりますが、来週も張り切ってマーケットに臨みたいと思います。