ドル円三尊目標ライン到達

 [2013-10-11] 今週のマーケットは、私のブログを見てくださっている方もお気付きかと思いますが、もう「見当外れも良い所」と言った内容になっているのかも知れませんね。

 高値の1つのポイントを明確に指し示す事はできているとは言え、マーケットの矛盾点を追うが故(逆張り精神が強いが故)、こうなってしまう事は仕方のないことなのですが、それにしても「今週頭のトレードでバランスを壊してしまった」と言う点は、週末、大きく自分自身に反省と罰則を与えるつもりをしております。

 今週は、私のトレードリズムが悪いため、大した内容を紹介する事ができず大変申し訳無いのですが、「それもマーケット」と、どうぞ寛大な気持ちで読んでくださる事をお願い申し上げたいと思います。

ドル円2013年10月10日チャート4時間足

 さて、上は私が先日作成したドル円の4時間足チャートですが、先日想定していた高値である(三尊反発における最低到達ポイント)98.3を現在は綺麗にこなして、現在は98.50のストップを刈り「98.60に向けて上値を伸ばそうか?」と言う展開になってきています。

 98.3をバックにした売りを入れていた事もあり、いつもの半分利食いの方法で一部ポジションの利食いはできているのですが、長いトレードを想定したポジションが全てカットされているため、モヤモヤっとした気持ちのままでいます。

 現在は、「98.5をカットした」と言う事で、再度売り向かっているのですが、今週の相場観を考えると「最後にマーケットが矛盾を修正して来るのか?」と言うところが、今週の私のトレードについて良し悪しを決定する流れとなりそうです。

 現在の勢いを見ておりますと、先日、米株が急上昇し今年最大の上昇幅を記録し、これも米債務問題の解決を示唆してのものと言えるとは思うのですが、中身を見ると、それほど進んでいるとは言えず、今夜(日本時間早朝)辺りに米予算案、並びに米債務上限引き上げについて再度会合が行われる事になっていますが、個人的には交渉は週末突入と言った流れを想定しています。

 しかしながら、マーケットは期待優先の動きを見せており、「結局は引き上げられるんだろ?なら買いだ」と言う意向が強いように思います。

 私自身としても、このブログ内で再三、「結果的には問題無く法案が可決したで済む」と考えている訳ですが、ここまでマーケットが先走り感の強い動きを見せていますと、「それが本当に正しい選択なのか?」と疑いの目を持っている状況です。

 債務上限引き上げについては、米下院(オバマ大統領側では無く野党側が主導権を持っている)では6週間分の上限枠引き上げを話し合っており、米下院のボスであるベイナー議長は「下院案は11月22日まで債務上限を引き上げる計画」とも発表しています。

 つまり、「今はピンチなので危機を少しだけ先送りして時間を稼いでやろう」と言う、クリスマス商戦を控える11月での決断を狙う構えとなっています。

 これは、アメリカの景気と言うのはどうしても冬場に弱い傾向があるため、下手をすると経済に非常に不味い展開を生み出す可能性もあるため、オバマ側は反対している状況にあります。

 この先送りが可決された場合、マーケットとしては「一時的にも危機が遠のいた」と言う見方からドル買いの動きとなるとは思うのですが、「根本解決に至るのか?」と言う疑問の中でドル買いが収まった後には再度押してくる展開を想定しておく事を考えています。

 オバマ側の立場になって考えてみると、短期延命治療となるとは言え、その案を飲まなければ最悪の展開となるのであれば、譲歩の構えを持つ事になるでしょうし、難しい展開となっているとは言え、アメリカのグダグダ感は否めない状況だと思っています。

 そんな状況を再度考え直してみても、やはり「マーケットの反応は過剰なのでは?」と言う気持ちが有り、先日の想定通りに売り向かっておりますが、テクニカル的にはツッコミ買いを入れやすい状況でもありますので、今週はまだ終わった訳では有りませんが、私の旗色は余り良い色を示していないように考えています。

 とは言え、またNYタイムに入り、米国からのニュースでマーケットの流れは自由自在に変化する形となるため、できるだけ急な動きにへの対応はしてみようと考えています。

ドル円4時間足のチャート

 さて、いつもの後半ドル円4時間足チャートの時間です。

ドル円2013年10月11日チャート4時間足

 本日は、昨日の逆三尊のターゲットラインを達成したドル円のチャートとなっていますが、このチャートは日足レベルでのトレンドブレイクも兼ねているので、比較的高値圏である98.40辺りでも買いが入りやすい状況になっています。

 そんな中で売り向かうためには、6時までに四時間足の陰線が見える事が1つの目標となってくるわけですが、案の定、現在のマーケットをみていますと、98.40辺りで堅い動きとなっています。

 98円ラインこそが強気の反発ポイントとなってくる事が想定されますが、98円を下抜けするような展開となった場合、ファンダメンタルズ要因も必ず追随している可能性があるため、週末に向けての利益確定を含め、巻き戻し相場が起こる事を期待させるチャートであるように考えています。

 巻き戻しの動きが浅いようならば、週明けに利食いが持ち越される事が考えられるので、そう言った場合、来週の頭はちょっと荒れそうな予感が示唆されます。