全体的な相場からドル円

 [2013-10-18] まず、昨日からのトレードについてですが、先日のブログ「取引の諦めとタイミング」で紹介していた通りに、98円ブレイクでの反発でしっかりと取り、その後、97.80で入りましたが米経済指標発表を前に一度手仕舞い(3pipsの損切り)、その後、指標発表後に押したところで、97.78をベースに2発打ち込み、朝まで粘って98.08で週末が絡むと言う事で全食いとなりました。

 完全に基本路線は、「良く有る相場パターン通りのエントリー」と言う事で、いつも紹介しているようなトレードと言う事になり、特にポイントについて深く語る事は無いのですが、先に先日のチャートパターンだけご紹介しておきたいと思います。

ドル円2013年10月17日チャート1時間足

 上は先日紹介していたドル円1時間足のチャートパターンになりますが、夕方までにダブルトップ形成を確実にし、その後(ブログ更新後)、最低到達ライン(下の緑ライン)をこなし98円ブレイクの97.80ストップまで刈りとったのが昨日の流れになります。

 昨日から今朝にかけてのトレードで、ロングばかりで攻めていた理由としては米10年国債利回りをベースにした部分があり、やはり2.60%辺りまで利回りが落ちてくるとドル円が急激に堅くなる傾向は現在も有効で、例えば、瞬間的に2.60をカットして2.50台に入るような場合には、ドル円が下値ストップを刈り取って、「米国債利回り反転に合わせてドル円も底打ちになる事」を想定しておりました。

 そのため、97円台では結構強気にガシガシ買い込む事ができたのが先日のトレードの勝因となってくるのですが、特に先日のマーケットのように完全に米ドル主体で動いているようなマーケットにおいては、米10年国債の利回りをベースにしたトレードが有効となる傾向が強いので、「セオリー通りのトレードをした」と言う事になります。

 ちなみに、米ドル主体の動きを昨日のパターンで分かりやすく解説すると、ドル円は下落に対してユーロドルが上昇、さらに他のドルストレート通貨は上昇しているのに対して(円、スイスフラン以外)、金は上昇、米株価は下落、10年国債利回りは低下と言う形です。

 ドル円下降(リスクオフの可能性)、ユーロドル上昇(リスクオンの可能性)、ドルストレート上昇(リスクオンの可能性)、金上昇(リスクオフの可能性)、株価下落(リスクオフの可能性)、10年国債利回り下落(リスクオフの可能性)となり、強弱が入り混じります。

 つまり、ドルが為替相場で売られている事に対して、ドルの代替え資産として考えられる金や米国債買いが起きている状況で、マーケット全体を見るとリスクオフでもオンでも無く、ドル売りが主体(ドル売り切っ掛け)になっている事がお分かりになられるかと思います。

 さて、トレードについての考え方はこの辺りまでにしておいて、続いて現在のマーケットについて少しだけ紹介しておくと、マーケットの目先は来週発表が予定される米雇用統計の結果に大きく注目が注がれています。

 発表が来週火曜日と言う事もあり、毎月の第一金曜日に発表される米雇用統計が月の半ばにやってくると言う事だけでも異常な事態と言う事がお分かりになられるかと思うのですが、特にファンド関連からのフローが入りやすい火曜日に発表が行われる事で、いつものように全戻しを狙うかどうかの判断は非常に難しくなります(ファンド関連がガンガン値を動かしてくる可能性があるため、戻らないほどの動きも・・・)。

 既に、今週のポジションは全て決済してしまっているので、本日は金曜日と言う事もあり、もうトレードに臨む事は考えていないのですが、もしも一方的な流れで日本時間日が変わり土曜日になっていた場合には、週末手仕舞いの流れを考えて短期的な逆張りを小額で入る事は考えています。

ドル円4時間足のチャート

 先日は、何を失敗したのか覚えていないのですが、たった今、先日のチャートがブログ内で掲載されていない事に気が付きました(反省)。

 大変申し訳無い上に、さらに1時間足を使っていたにも関わらず4時間足などと言う表記になっていた事についても重ねて謝罪を致します。

 さて、本日は正真正銘のドル円4時間足チャートです。

ドル円2013年10月17日チャート4時間足

 基本的に、もうエントリーは避ける意向なので、大きな動きが無ければ、このままチャートを眺めるだけの1日になるかと思っているのですが、やはり週末に向けての手仕舞いの動きは狙っていくつもりです。

 ショートを打ち込む方々にとっては、少し遠目となりますが、97.2辺りが1つの節目となりそうなので、その辺りまで押してくるようならば逆張りで週末手仕舞いの流れに乗れる事を考えています。

 また、全体的に現在のように動意に欠ける展開となった場合には、軽い上向きの動きとなる事を想定しています。