取引の諦めとタイミング
ドル円4時間足のチャート
後半は、いつものテクニカル分析の意味を込めて、ドル円の4時間足チャートを紹介してみたいと思うのですが、実は、「イエレン副総裁とバーナンキ総裁の違い」や「米経済指標発表に対するリスク」と言った内容が本日は紹介できておらず、少々心残りなままのチャート紹介になります。
また、機会があれば、それらの事について書いてみたいと思うのですが、本日は以下のチャートでお別れさせて頂きたいと思います。
チャートを見て頂ければ、だいたい私が見ているポイントについては御理解頂けるかと思うのですが、要するにダブルトップ形成中のチャートで、欧州時間前に98.50を下抜けてしている(もしくは近辺での推移)ようならば(日本時間午後4時頃)、下押しでターゲットライン(緑ライン下)を狙ってくる形になっています。
そこで、本日はショートを既に食ってしまっているので、反転待ちの98円下でロング待ちとなる訳ですが、特に無理をする事も無いので、97円台での反発などを上手に利用して短期的なものを取っていくことを考えています。
やはり、債務上限等の法案は通っても、「経済に与えた影響はいかほどっだのか?」と言う次なるリスクに対する考えがマーケットを組み立てて行くことになるため、深追いのロングは今は乗り気にはなれない状況を考えています。
[2013-10-17] 先日は、想定通りのレンジ相場での推移をしてくれ、米予算案・債務上限引き上げネタで上値ブレイクをした際の上昇(98.65・98.80・99.00)にはキッチリとエントリー無しの「逃げ足」を見せる事ができたおかげで、とりあえず「もう、今週は満足できたね」と言えるところまで持って行く事ができました。
長めのトレードを意識していなかった事もあり(ニュース関連の動きが想定されたため)、回転数で稼ぐレンジマーケットを想定していたのが勝因だと言えそうです。
上は、先日に私が紹介していたドル円の4時間足チャートですが、かなりシンプルなものとなっている一方で、的確に先日のマーケットの流れは捕えているように今振り返ってみて感じています。
さらに、現在は98.6辺りまで99円で叩かれると再度下押ししてきていますが、この流れについても以前に紹介していた一時的反発ポイントとしてのエントリー通りの流れとなっており、既に98.63にて利益確定をしてしまっていますが、これから更に下押しが有った場合においても個人的には満足する事ができています。
さて、私のトレードの話は面白く無いでしょうし、いつもよりも回転数が多いトレードとなっているため、説明も少々厄介なので(笑)、本日のお題である「取引の諦めとタイミング」について、本日までマーケットの話題を総ざらいしていた「米予算案・債務上限引き上げ」を元に個人的な考えを書いてみたいと思います。
私のトレードの作り方は至ってシンプルで、「負けを小さくする」事により利益を出す事を目的としているので、今回のように「米予算案・債務上限引き上げ」のようなニュースベースで動く超ビッグな話題がマーケットの注目材料となっている場合、非常に戦いが困難になります。
それは、タイミングが合わなければ、ストップを刈り取られた後で反転するなど(ニュースベースでマーケットのコンセンサスが推移するため)、狭いストップ(負けを小さく)を心情にしている者としては厳しい訳です。
しかしながら、トレードに参加しなくては勝ちも負けも発生しないので、ドンドンマーケットにエントリーをしていくのですが、その際、自分で諦めるポイントを事前に整理するようにしています。
例えば、日本時間9時に付けた高値のようにガツンとドル円相場は上昇を見せ99円をタッチしに行きましたが、このタイミングで売りに入りました。
これは事前に想定していたポイントでもあるのですが、債務上限引き上げが決まったからと言っても、米国債に対するマイナス状況が改善された事により、米国債に対する買戻し意識(利回り低下)もあるのでは?と言う風に考えたからです。
所謂、先日も紹介した「buy the rumor sell the fact(噂で買って、真実で売れ)」と言うマーケットの基礎の流れを狙った訳です。
しかしながら、この売りエントリーには制約が付いており、99円フロー(99円アタック)をこなし切った直後に、強い買い意識が見られたならば、それは、かなり高い確率でストップを持って行かれる事になります。
それは、99円少し超えた辺りにおいてある99.05辺りのストップを持って行くからで、その場合には99.20を目途にした上昇が起こり、99.20のストップを刈ったならば対象が99.50に、99.50カットで99.80、99.80カットならば、かなり厚めの売りで勝負ポイントに。
と言う風にトレードの組み立て、自分のストップを刈られた後に下落が起こったとしても、「これは仕方ないことだ」と言う風に納得させるだけの材料を集めております。
基本的には、大手を振って自慢する事はできませんが、ファンダメンタルズ分析とマーケットフローに注力しているのが私のトレードですので、残念ながら明確なストップやリミットを指定する事が難しいのも事実です。
そのため、テクニカル的には難しい事は考えずに、「できるだけ損失を減らす事」だけに意識を集中させ、ファンダメンタルズのように嵌れば長い益を出す可能性があるものをバックにトレードしているので、最終的には「利益になっている(利益が出ている)」と言う結果を模索しています。
特に、ファンダメンタルズ分析をベースに取引を組み立てるケースでは、ストップやリミットが難しいので苦労するケースも多いのですが、方向性だけ定めたならば、「あからさまなテクニカル的ポイントや反転足だけを見つけ入っていく」事で、上手くマーケットを乗り切れるように考えています。
もし、自分のトレードについて「確立ができていない」と言う方がいらっしゃいましたら、参考までに「ビッグトレードはファンダメンタルズ分析なので付いてくる、損失を抑さえていれば逆転できる」と言う事も考えてみると、新しいトレードに出会うきっかけになられるかも知れません。