米予算問題と相場の不一致

 [2013-10-2] 先日は、バタバタしたブログの更新になってしまいまして大変申し訳ありませんでした。

 ふと、先日急用が取れた事で1人考えていたのですが、こうやってマーケットが揺れ動く時に、兼業トレーダーをされている方は「忙しい仕事の合間に自分で時間を作りトレードをされているんだなぁ」と。

 さらに、そんな忙しい合間の中で、毎日50人ほどの方が私のブログを読んでくださっている事を考えると、「やっぱり、時間を無駄にさせてしまうような上辺だけの更新はできないなぁ」と再度認識致しました。

 特に、マーケットは移り気で、私がブログを更新している時点と比べ、皆様が読んでくださっている時間にマーケット全体が変わってしまっている事も有りますし、「私の相場観がマーケットとマッチしていない」と言う事も度々起こっています。

 そんな皆様の事を考えると、「“忙しい”を言い訳にしてはいけないな・・」と、再度マーケットに対する姿勢を改める事と、情熱の続く限りマーケットに失礼の無い姿勢で望む事を再確認致しました。

ドル円2013年10月1日チャート4時間足

 さて、上は先日のドル円4時間足チャートですが、まぁ、現在のマーケットを追いかけていく上で、個人的には「重要視できる材料が提供できた」と言う訳に至っていません。

 そこで、現在のマーケットについて少し話をするならば、「複雑怪奇」と言うのがしっくり来るように私は考えています。

 最近の注目はもちろん、「米債務上限・米暫定予算案の可決」と言う事になっているのですが、先日ドル円マーケットは97.50のストップを覗いた時点で反転を見せ、98円を上抜けるところまで上昇する展開となりました。

 この背景には、米国債の金利上昇があるのですが、一方で金相場に目をやってみると大幅ダウン、米株式についてはアップと言う、典型的なリスクオフの展開となりました(※参照[FX初心者の外為入門より]:FX初心者のためのリスクオン・リスクオフの違い)。

 これに伴い、マーケットの価値観を探るのであれば、マーケットは「米債務上限・米暫定予算案」について、「重要視していない」と言う風に一見取れてしまう展開となっています。

 しかし、この予想以上のマーケットの安堵感こそ私の不安材料になっている訳で、先日から度々このブログ内で紹介している「催促相場」と言うが心に引っ掛かってきます。

 アメリカの情勢が混沌としている中で、イタリアやドイツでも政治問題についてチクチクとした材料が有る訳ですが、深刻なアメリカ情勢の方が現在取り上げられているため、こういった動きになっていますが、もし現在アメリカ情勢が落ち着いていたとするならば、イタリア発の政局不安定を要因として、強いリスクオフの動きが出たのでは?と言う、考えも脳裏をよぎります。

 もちろん、見通しとしては「アメリカ情勢は2週間以内に回復する事になるであろう」と言うマーケットのコンセンサスと私の意見は同意なのですが、このまま債務上限案にまでズルズルと遅れが生じてきている現状は、完全に黄色からオレンジ信号へと変化してきているように考えています。

 そうするならば、考える先は「催促相場」と言う事になってくるかと思うのですが、米指標発表が見送られる事に成りつつある中で、週末に予定されている米雇用統計の発表が先送りになる事態となるならば、それこそマーケットが「怒り」を数値として伝える時が近づいてきているように考えています。

ドル円4時間足のチャート

 さて、後半はいつものようにドル円4時間足チャートですが、今はレンジの下限付近での推移を見せていますが、やはり上値は抑えられているため、トレンドは下向きとなっています。

ドル円2013年10月2日チャート4時間足

 表立ってャート上にはマーケットのコンセンサスは示されておらず、いつでも米政府の発表に対して上下に機敏に反応できるチャートが作り上げられており、やはりニュース動向によって上下に振れてくる事を頭においておきたいところかと思います。

 本日はADP雇用統計が発表される事になっていますが、正直、今回のADP雇用統計が材料にすべきなのか?と言われると、疑問点が残ります。

 そのため、個人的にはADP雇用統計については特に意識する事も無く、現在ストップ刈りを行っている人たちがジリジリとした動きが好きそうなので、安値更新等に注目しながらの逆張りを入れていくつもりです。

 ただ、気持ちよくロングを入れるには、まだ材料が不揃いで、上値は打たれる状況なため、特に無理やりエントリーをするような事はせずに、「思ったよりも深く刺さって来た」と感じた場合にだけロングで反転を狙ってみたいと考えています。