本日の雇用統計の動き方

 [2013-10-22] 本日は、朝から両親に叩き起こされ「クレジットカードが使えなくなっているからどうにかして」と言う一報で目覚め、何やら海外での使用額が大きかった事によるオートセキュリティが発動していたようで、再度注文等のメンドクサイ連絡が朝から山積みとなっておりました(涙)。

 さて、私の個人的な愚痴はこのくらいにして、早速マーケットについての本題へと入っていきたいと思うのですが、先日の私のトレードは、先日のブログ「イギリス好調月曜日相場」の内容に有ったように98.23辺りでショートを打ち込み、その後、指標に突入する運びとなり、一時的に10pipsほどの益は出ておりましたが、もちろん10pipsでは利食いする事無いので結果3pipsほどのストップを持って行かれてしまい負けトレードでフィニッシュとなっています。

 以下が先日私が作っていたドル円チャートです。

ドル円2013年10月21日チャート4時間足

 上のチャートには記載しておりませんが、98.20にストップオーダーが並んでいたので、そのストップを刈り取ったタイミングに合わせて、98.2~98.5までに並んでいた売りオーダーを考えてのエントリーと言うことでした(負ければ何の意味も無い解説ですが・・)。

本日の雇用統計の動きのポイント

 それでは、本日の本題である、米雇用統計について紹介してみたいと思いますが、最低限の基本知識として以下の3つの前回値・予想値は頭にいれておく必要があります。

  • 9月非農業部門雇用者数(前月比)+16.9万人(前回)+18.0万人(市場予想)
  • 9月民間部門雇用者数(前月比)+15.2万人(前回)+18.0万人(市場予想)
  • 9月失業率 7.3%(前回)7.3%(市場予想)
  •  上のマーケット予想値を見て頂けると分かるように、+18.0万人と比較的強めのマーケット予想データが出ている事が分かると思うのですが、この数値と雇用統計の結果をベースとしてマーケットが動くので、特に初心者トレーダーの方は、予想と結果の乖離に注目するようにしてください。

     次に、もう少し話を掘り下げていきますと、今回の雇用統計は通常の発表予定日であった10月4日から大幅に遅れて発表される事になっており、さらには次回の統計発表が11月8日になる事も発表済みとなっています。

     そして、今回の発表内容には、これまで雇用統計発表が遅れる原因であった米予算案可決の遅れに伴う政府機関閉鎖の影響は含まれていません。

     つまり、マーケットは今回のデータは、現在の経済状況を示す手掛かりとして少し違うニュアンスを持っている可能性があります。

     それは、例えば、統計の数値が+19.0万人と発表されたケースにおいて、「来月発表内容はこれより悪化するだろうから、大きな参考材料にはならないな」と考えられ、逸早くドル買いから売りへと転化したり、統計結果がさらに良く+24万人程度の結果が出た事により大きなドル買いになっても(FRBのQE削減ボーダーが+20万人となっているため)、結果的に先ほど紹介したように「参考材料不足」とみられる可能性が否定できません。

     しかしながら、逆に大きく予想を下回った結果が出てしまった場合には、マーケットは「9月でこんなに悪いなら10月は悲惨な結果になっているだろう」と判断し、ドル円マーケットは比較的すんなり下落してくれる事を想定しています。

     そこで、本日は雇用統計から少し遅れて発表(数秒)される失業率に注目してみるのも良いように考えています。

     失業率が予想通り変化なしの+7.3%の場合には、雇用統計(雇用者の推移)をベースに行動して、失業率が少し上下に振れている場合には、雇用者数よりも失業率の状況に注視して動くようにする(失業率は雇用統計より変動が少ない指標で、来月の数値も今月の数値から乖離が少ないと考えられるため)。

     こうやってまとめてみますと、悪魔で個人的な見解と言う事になりますが、雇用統計の数値が良かった場合を想定して「高値を売り込んでみる」事を考えています。

     その売り込みを行う際の条件としては、失業率が改善方向(+7.3%よりも小さくなっていない)で動いている事が条件で、一時的なストップ刈りにも似た動きの反転を狙う形を想定しています。

     これまでは、この雇用統計指標発表について注目が大きくなる事を想定していましたが、「来月の統計発表が近い」と言う考えから、多少のガス抜きが可能になっているかと思います。

     もし、本日の雇用統計マーケットに挑む方がいらっしゃいましたら、本日の雇用統計は本番では無く、来月発表の本番に向けての前哨戦的な位置づけを意識しておくと、比較的マーケットのコンセンサスを得やすいように考えております。

ドル円4時間足のチャート

 さて、後半はドル円の4時間足チャートについてです。

ドル円2013年10月22日チャート4時間足

 基本的には“チャートウンヌン”よりもフローと指標結果を狙う事になりますが、例えば、ターゲットライン近くまで発表前に動いてくるようならば、発表前の反転狙いはやっていく予定をしています。

 また、現在は98.318にてショートエントリーをしていますが、これも短期的な反転狙い(雇用統計前に良く有る)をしたもので、発表後はやはりロンガーもしくはショーターのターゲットをカットして来る事を想定したポジション取りを考えています(上記のデータ次第になりますが)。

 こんな感じで、恐らくは本日のマーケットは乗り切れることを想定しておりますが、困るのは雇用統計結果が悪かった時となるため、悪い結果が出た場合の変動にはくれぐれも注意して取引を組み立てていきたいと考えています。