逆張りトレーダーの待ち

 [2013-10-15] 先日は押してきたポイント、もしくは上げてきたポイントで逆張り(流れと反対方向にポジション取りを行うこと)をする事を、私のマーケット戦略として紹介しておりましたが、その通りのトレードを組み立てて約50ポイントほどの益を得る事ができました。

 ポジションは大きく無かったのですが(先週のマーケット観が継続している事を考慮して)、月曜日としては幸先の良いスタートを切る事ができたので、満足する1週間のスタートとなります。

 簡単に先日のトレードを紹介しておきますと、一度、98.10を割り込んだ事を見て、下髭黙認後(30分足ベース)98.16でロングを入れてストップは98.13の反転後の安値抜けにおき、反転は有ったものの弱く結果的に刈り取られて終了。

 その後、ダブルボトム(30分足ベース)で、1度目のトレードで付けた安値を頭にしてエントリー(98.11)し、オバマ大統領の発言や民主党・共和党の合意が近づいているニュースを受けた上昇を想定しホールド。

 さらに「窓埋めは堅いであろう」と言う見込みから、ホールドを継続して最終的には少し早目の利食いとなってしまいましたが、98.61で利益を確定させました。

 その後、高値を打たれている状況にありますが、「仮眠が必要」と言う状況で、そこでは途転はせずポジションスクエアでマーケットを追いかけている状況にあります。

ドル円2013年10月14日チャート4時間足

 上は、昨日私が作成しておったドル円4時間足チャートですが、現在98.5を下回る辺りまで押されており、輸出系からのフローが観測されているポイントを下回った水準で方向性を思案している状況と言えるでしょう。

 さて、先日までの私のトレードの話はおいておいて、どうやら米国の予算案・債務上限案共に日本時間明日明朝辺りに可決してくる事も想定されるようになり、ドル円は底堅い空気をかもし出しております。

 次の材料になりそうな事は、来月辺りにギリシャ支援問題について、年明け辺りには中国のインフレ問題と言う大き目の話題が待っていますが、しばらくは落ち着く事になるので、矛先はこれまで発表が延期されている「米経済指標の中身について」となってくる事を想定しています。

 特に米雇用統計については、ガス抜きが出来ずに発表が行われるため、その動きについては想定を超える可能性が有り、いつものように単純に全戻し狙いをするのも気が引ける状況になる事を想定しており、その中身について(データの良し悪しの判断)瞬時に理解できないようならば、張る事もできないような怖さを感じています。

 次に、米国債についてですが、2.7%台で底堅い空気が見られており、ドル円としては、やはり高値追いしやすい展開で構えているため、ショートで入るのであれば高値を追い過ぎずに「諦め」も考慮しておこうと考えています。

 特に、現在のように高値を付けた後での急落と言う事で、ちょうど押し目買いを狙う人たちと、日足チャート的に全戻しを狙う動きが交差しやすポイントとなっているので、休み明けのフロー絡みとなってくる事も考えると、NYタイムは緊張して向かうべきだと考えています。

 また、現状では先日からの話題のように、少し過剰に推移しているドル円については「buy the rumor sell the fact(噂で買って真実で売る)」では有りませんが、若干利食いの動きが出てきているので、そのフローによる動きと米国債金利の動きのギャップを埋める方向で行動を取れば大きな失敗は無いように考えています(10年国債利回りが2.7以上なら買い、以下なら売り)。

ドル円4時間足のチャート

 後半は、いつものようにドル円の4時間足チャートですが、高値圏では先ほど強めの売りサインが出ておりますので、欧州タイムに掛けて否定するような上髭無しでの陽線が出ない限りは弱気相場になると考えています。

ドル円2013年10月15日チャート4時間足

 上のチャートを見て頂けると分かるように、それほどショートを打ち込む場合において、現在は明確なストップが大分上の方にあるため、私のトレードスタイルでは「待ち」と言う事になります。

 そこで、押してきた場合の買い、もしくは上げてきた場合に高値を叩く事を基本としてマーケットに臨む事になりそうですが、高値追いの展開となるケースでは、上値抜けが起きると99円辺りでの反発時を狙い短期的ショート、それと、白いラインを目途にした頭打ちを狙ったショートをベースに、下値は98円ストップを巻いた後のロングとする予定です。

 逆張りトレーダーの苦労は「待ち時間の長さ」と言えるのかも知れない、そんなチャートになっているように考えています。