瞬間暴落から見えた技術革新

 [2013-4-24] 本日は日本時間朝方に起きた、「瞬間暴落」とも言える円を中心とした通貨に対する売りについて言及したFXブログとしていきたいと思いますが、今日は昨日の暴落直後に話していた技術者の方の話題も一緒に紹介していきたいと思います。

 さて、昨日からの取引ですが、酷い相場となってしまい、98.50を大きく割り込んだら買いを想定していた私は、追いかけるように買いを入れる事しかできず、利益確定は米指標発表前となり、そこで20ポイント、その後、指標に関して過剰反応を見せている事に気が付いたので、売りに入り、過剰挙動が起きる前の水準までのポジションで20ポイントちょっとでした。

 トータルで考えると損切り分を引いて40数ポイントほどしか取れていないと言う結果ですが、上手く立ち回れているので普通は喜ぶところでしょうが、今朝の「あの動き」に反応ができなかったため、取れ高が少ないのでは?と感じてしまいます。

 では、いつものようにドル円について4時間足で振り返ってみたいと思います。

ドル円2013年4月24日チャート4時間足

 本日は少し文字ばかりとなってしまっているのですが、要するには高値では日本の輸出が売って、安値では日本の輸入系が買っていると言うマーケットのフロー情報が入っています。

 これは、非常に良質な利益を日本国全体として上げている事を意味しているのですが、アベノミクスに対して反対の意を唱える方は、この現状について知らずに否定しているのであろう、と言う事を思う今日この頃です。

 次に、本日の戦略についてですが、特に動きが取り難いと言うのが私の思うところで、やはり100円に抜けるような材料が出ていない以上は高値は売りと言う考えになるのですが、昨日のAPのツイッターハッキングにより、「ホワイトハウスで2度の爆発・オバマ大統領が怪我」と報じられたのをきっかけに、多くのロンガーのポジションは焼けてしまった事が想定されます。

 そのため、上値が軽くなっているのが現在のドル円となるので、何処まで伸ばしてくるのか?ポジションの重さで高値を目指すのか?が注目されるところだと思います。

 私としては、やはり高値近辺で一度売ってみて、長期用のポジションは既にホールドしてあるので、短期分だけで入って見る事を考えていますが、下げたところでのツッコミ売りは無しにしようと思います。

 また、海外勢は日本の金融緩和について週末に決定会合が有りますが、過度の期待状態になっていると考えても良いと私は思っています。

 今度の会合では動かないと言う事をベースに考えているのですが、それに対して2%への期待が、過度に動き始めているようにも見えかねません。

 そこで、高値をドンドン攻めてくる展開となるケースも常に心においておいて、ショートの逃げ足は早くと言う基本に従ってみたいと思います。

ファンドのトレード技術は確実に発展している

 さて、本題に入りますが、「瞬間暴落」と言う言葉を御存じでしょうか?英語やマーケットでは「フラッシュクラッシュ」と呼ばれる、一時的に異常なスピードで相場が乱高下すると言う現象なのですが、昨日の円の動きは正にこれに近いものが有ったように思います。

 値動きこそ、100pips程度と言う大したものでは無かったのですが、「マーケットが一気にガセネタに対して動いた」と言う点では、あそこで、ガセネタでは無く本当だったならば、フラッシュクラッシュとなっていた事を想像させられました。

 さて、フラッシュクラッシュについては、「FX初心者へのマーケットの高速化の恐怖」を参考にして頂くとして、昨日、私が何を考えたかについてです。

 私は、昨日のマーケットの下落の際、台所でタバコを吸っていた時に異常相場を知らせるアラームにパソコンの元へ駆け寄った訳ですが、その時すでに、マーケットは、ほぼ底値付近まで押されてしまっており、席に座った時には、ロングもショートもできずにおりました。

 そこで、知人を介して連絡で、「ホワイトハウス2度爆発・オバマ怪我」との内容が来ていましたが、あの動きでガセだな・・と思ってしまったのでした。

 それは、ユーロドルの反応が無さ過ぎた事と、戻り気配が早すぎる事です。

 その後、ガセだと流れた頃にマーケットは若干戻り始めていた訳ですが、日本の業者はここではまだ何が起こったのかニュースとしては流していませんでした。

 発生から2分で戻り方向へと動き始めた相場ですが、私が情報を受け取ったのが、暴落開始から1分以内、と言う事を考えると、この動きは・・。と言うある思いが生まれてきました。

 そこで、知人の技術者の方と話していると、やはりその技術者の方も同じように「これはコンピュータートレードの可能性が高い」と言う判断をされていました。

 そう考えると、ものすごいのが、例えば「ホワイトハウス・爆発」と言う二つのキーワードに対して売りを浴びせたのは分かりますが、その文章判断をファンド関係のコンピューターが行っている事。

 さらに、その解析がtwitterまで行っており、その情報を元にしたトレードが行われている事です。

 ただでさえ、一般トレーダーは情報に関してハンデがあるトレードを余儀なくされていると言うのに、まさかここまでやっているのか?と、現在のファンドのトレーディング技術に驚きを隠し切れませんでした。

 また、今回の事は何を意味するのかと言うと、今回はtwitterをハッキングされただけで、このような大きな動きとなりましたが、もしもメディアサイト自体がハッキングされ、間違った情報を発信してしまったなら?それが原因で大きく相場を動かせる事が証明されてしまいました。

 つまりは、メディアのサイトをハッキングする事は、大金を生み出す事を意味しているので、この先悪いハッカーの攻撃対象とますますなってくるのでは?と考えられます。

 さて、今朝のあの相場の原因となったAPですが、直ぐにアカウント閉鎖をしていましたが、この責任問題はどうなるのか?少し考えただけでも分かりますが、担当者は首か左遷は確実ですよね・・。