5月に米国失速の兆し
5月は米国の景気悪化材料が多い
さて、私の最近のトレードは5月のために円買いを行うと言う、自分でも珍しく長めのポイントを狙った戦略を立てていると感じるほど、最初から大き目の水準を狙っている訳ですが、5月の米国の予算案について少し話が出ていたので紹介しておきたいと思います。
ルー米財務長官「議会は5月18日までに債務上限を引き上げる必要がある」「緊急措置で上限引上げ先送りできる期間言及せず」
ジェイコブ・ルー氏による、日本時間の本日付の発言ですが、債務上限引き上げの目途が5月18日と発表されており、さらにどれくらいの期間まで耐えられるのか?と言う内容は伏せられています。
恐らくは6月の半ば辺りまでの余力はあると考えられる訳ですが、実はその一方で、債務上限の話の前に予算案から暗礁に乗り上げている状態と言う事を考えておかなければいけません。
ベイナー米下院議長「オバマ大統領の予算教書に失望」「予算教書はこれまでの合意から後退」
さて、富裕層の増税を30%にしたオバマの予算案ですが、これに下院議長であるベイナー氏、実質オバマの反対勢力のボスとなる訳ですが、この方が反発の意を示しており、双方が折り合いを付けるのに時間が掛かりそうな様相となっています。
いつも米経済の足を引っ張っているのが政治なのですが、今回もどうやら影響が出るのではないか?と私は考えています。
材料はこれだけでは無いのですが、雇用統計の落ち込みは修正されると考えても、やはりこの時期に落ち込みの兆しを見せるとなると、夏が本場のアメリカ経済としては不安感が残る次第です。
その不安が、例えば今日の小売りや消費者動向で具象化していくのであれば、来月に向けてはやはり暗雲を見る必要があるように考えています。
さて、今月は日銀の動きも初めて中身が出てしまいましたし、中身の見えない怖さから、中身が出た状態、トレーダーが本当に怖いのは中身が無い入れ物のように思うのは私だけでは無いはずです。
[2013-4-12] 疲れた。
そんな愚痴も書きたくなるような今週一週間の相場の動きとなっていますが、昨夜の動きを見る限り、99.85辺りからの動きはファンド系の仕掛けだったであろう動きが散見されました。
最近の相場の特徴として、深夜にかけての仕掛けで高値更新の動きが続いているため、私のように終日トレードに勤しんでいる者は、明日のジョーを髣髴とさせる、「燃えた燃え尽きた灰も残らねぇ」と言った心境です。
最も私が苦手とするジリ上げ地合いからの売り狙いと言う、非常に難しいトレードが、日本時間の朝方にやってくる・・正直勘弁して貰いたい心境です。
さて、トレーダーとしては、愚痴ばかりも言ってられないので、とりあえずいつものようにチャートをご覧ください。本日は綺麗なチャートパターンが出ている1時間足からです。
上のドル円1時間足を見て頂けると分かるように、かなりゴチャゴチャになってしまいました。
ポイントとしては、99.5と99.6に設定されている、本日NYタイムにカットされるオプションラインで、本日予定されている指標、小売売上高やミシガンの結果にもよりますが、基本概念としては、その辺りに収縮してくる事を意識づけする必要がありそうです。
また、チャートの白丸で囲んでいる箇所を見て頂けると分かるように、下値付近での買い上げは「かなり強い」事が分かります。
大きな下髭になっている事が分かりますが、それにしても、日銀の金融緩和の影響が根強く残っているイメージと、アメリカのFOMCの結果を見てもタカ派色が明らかに強くなっている状況で、ドル円は完全に無双と言ったところでしょうか?
次に、最近動きが目立っているファンドの動き方ですが、先にも紹介したように板の薄くなる時間帯を狙って仕掛けを起こしているようにも感じられます。
本日は金曜日と言う事もあり、どちらかと言うと手仕舞い方向の動きを想定していますが、もしも仕掛けが入るならば、手仕舞いの動きと重なり大きなボラティリティで全体的に動きが無いと言う事も想定できるので、100円近辺の値動きには注意をしておきたいところです。