日銀金融緩和決定で急騰

 [2013-4-4] さて、本日、日銀が金融緩和の決定行ったため、ドル円並び円を中心とした通貨ペアで急騰が出ています。

 私のトレードは正にしてやったりで(笑)、先ほど先日紹介したターゲットラインを突破した事で利益を確定、さらに伸びる可能性もありますが、貯めていたロングポジションについては全て決済し(長期保有分77円以下は保有のまま)、150pipsオーバーとなっております。

 思わずニンマリしてしまう流れだったのですが、テクニカル的な局面が一蹴される勢いでのブレイクとなっているので、後は眺めながら、伸びていくドル円を眺めるつもりです。

 では、現在どれほどの勢いとなっているのか?をドル円の4時間足で追いかけてみたいと思います。

2013年4月04日ドル円4時間足

 上のチャート見て頂けると分かるように、私のようなレンジでポジション調整を行って、ブレイクを待ち長い益を狙うトレーダーにとっては最高の相場状況が起こっている事が分かります。

 現在のまだ相場の上昇は終わっていませんが、基本的に高値で目安となるポイントは黄色のトレンドラインで、ここを上抜けする事ができれば96円と言う可能性が見える事になります。

 しかし、一定の方はこのラインについて売りを想定されている事と、95円ブレイクで一定の短期ショートポジションの刈り取りを行う事を考え、勢いが無ければ短期的には売り向かう気持ちでいます(今日は売りに入りにくいので長めでは入らない)。

 次に、現在は、94.8辺りまでの上昇となっておりますが、売りに入れる状況としては、多少なりとも相場の停滞が必要となるので、停滞状況から一気に上げ黄色のトレンドラインに当たる展開のみが売りに入りたい状況だと考えています。

 もしも、ジリジリ上げていくような場合であれば、反発が鈍くエントリーし難いので、そう言った場合はリスクを考えパスするつもりです。

日銀金融緩和決定の内容

 今回の金融緩和決定に当たり、マネタリーベース・コントロールの採用が全会一致にて採択されています。

 これは、白川総裁の元で、ネチネチやっている状況と大きく違っている事が対外的にもアピールできたのではないか?と考えます。

 その中身についてですが、日銀ホームページによると以下のように記載されています。

 「マネタリーベースが、年間約60~70兆円に相当するペースで増加するよう金融市場調節を行う。」

 以前の10兆やそこらの金融緩和では無く、圧倒的な額となる訳ですが、これに対して恐らくワイドショーなどでは日銀の決定やアベノミクスについて批判の声が出る事が予想される額です。

 ただし、マーケット市場で一番言われているのは、「遅出しと後出しは厳禁」と言う言葉があるように、今回は市場が大した金融緩和を想定していない中でとった日銀の行動は正にサプライズ、さらには推進力を持つものだったように考えます。

 また、日銀の行動について、米連銀総裁の1人である、ウィリアムズ米サンフランシスコ総裁からは昨夜、「日銀のインフレ目標は賢明」「円安は日本経済を支援するだろう」との発言も聞かれているため、この緩和に理解がある事もマーケットは考えています。

 次に「長期国債の保有残高が年間約50兆円に相当するペースで増加するよう買入れを行う。」と言う点についても、イールドカーブが滑らかになるように国債の購入が行われる事が想定されるため、日本国債の利回り低下が想定され、アメリカ国債との利回り差が意識されて売りに傾く流れとなる事が想定されます。

 また、買い入れ対象国債については40年と言う長期債についても対象とした事など、幅広い緩和が意識される事も重要なポイントのように考えています。

 さて、今回の金融緩和について、アナリストの多くは発表後にドル円を中心に打ち込まれるとの見方が9割ほどあったように思いますが、こういうパターンになるといつも外すアナリストは良い相場判断材料になるように思うのは私だけではないはずです。