相場のニュースは先を読む事

 [2013-4-19] 一昨日は肩こりで眠る事もできない状態だったのですが、本日はジンワリと痛いところまで回復しており、「ブログ休んだ方が良いんじゃないの?」と電話をかけてくれた友人を始め、御心配をかけてしまった方々には大変申し訳なかったと思う次第であります。

 体はボロボロの状態でしたが、今週の相場は今日は木曜日までの相場の動きを、全て的中させる事に成功したため、今週のトレードには大満足と言ったところです。

 私の周りの方々に聞いてみますと、やはり私と同じようにドル円にて、爆益に次ぐ爆益と報告される方が沢山いらっしゃいまして、これも1つのアベノミクス効果なのかな?と言った気がしております。

 さて、本日は後半にて「相場のニュースは先を読む事」と偉そうに、ファンダメンタルズ分析の基本とも言えるニュースの考え方について書いてやろうと考えております。

 トレーダーの多くはチャートでの分析であるテクニカル分析を基本とされている方が主となるのですが、その理由としてファンダメンタルズ分析、つまりニュースでの分析は遅いと思っていらっしゃる方が多いからでしょう。

 そこで、本日はそう言ったニュースの先を読むお話を紹介してみようと考えている訳ですが、まずはいつものように本日の値動きについてドル円の4時間足で見ていきたいと思います。

ドル円2013年4月19日チャート4時間足

 私のブログを読まれる方は、私が4時間足を使っているのでは?と考えておられる方がいらっしゃると思うのですが、私は4時間足を見るのはブログの更新時だけ(笑)で、このブログ内で良く4時間足が使われている理由は、これ以上短い時間軸だと、読まれた時には動きが起こってしまっているし、長い時間軸となるとブログで紹介している事へマーケットからの反応が出ない事があるからです。

 つまり、迷った挙句に4時間足を採用していると言う事を知っておいて頂きたいのですが、まず、本日は週末で週足が非常に怖い下髭になっている点に注目しています。

 先週が上髭で、今週は下髭と、こんな相場で本当に良いの?って言うところを意識しておくところから、4時間足での分析をスタートする事になります。

 つまりは、少し下髭を食いに掛かっても良いのでは?と言う気になる訳ですが、そうなると、日足レベルで考えるとだんだんと小さくなっていく陽線に対応した大陰線の可能性を考える必要が生まれてきます。

 さて、そのような考え方を持ちながら4時間足を見てみますと、こうやって見ると、日本の金融緩和が如何にマーケットに対して影響を与えているのか?と言う流れが良く分かって頂けるかと思います。

 大きく落ち込み下髭となっているポイントでは、アメリカ政府からの日本の金融緩和に対しての反対表明が出された事による効果が出てきて一気にリスク回避の動きとなり下髭となっている訳ですが、この時から考えると現在の状況は既に日米合意を取り付けた現在、円安傾向に動くと示唆されます。

 しかしならば、先ほども紹介しているように、日足レベルでの小さなローソクは、大きな動きを誘う足でもありますので、本日週足の下髭を食べる動き、もしくは一気に高値を取り合う動き、その両方に注意しておく必要がありそうなテクニカルチャートに見えています。

 高値を食べに行ったならば、そこは売っておきたいポイントとなる訳ですが、週末ですから手仕舞いや週マタギを恐れるトレーダーも多いので、一旦大きく振れたそこからの戻りには注目していきたいと思います。

相場のニュースは遅いと言う人

 確かにマーケットから流れてくる情報と言うのは、私達個人投資家が受け取るまでに長い時間(1~2分)掛かるので、トレードには使えないように思えるかも知れません。

 しかし、実はマーケットニュースと言うのは、動いた時だけに注目して、「○○で落ちたからなのか」とそこで満足してしまうような使い方をするのではなくて、全体的に視野を持った考えを持っておくことが大切になるように考えています。

 例えば、現在の場合だとキプロス問題が起こりユーロが売られる展開となりましたが、この事が少なからず原因となり、次のターゲットはスロベニアに飛び火しそうになっています。

 つまり、マーケットはスロベニア発信の情報によって大きく振れる可能性を示唆している訳ですが、スロベニアは小国なので、大した影響が無いだろうと考えている人が大勢いる中、実はイタリア経済と深く結びついているので、イタリアへの飛び火を懸念する声が必ず上がると頭に入れておきます。

 そうする事で、例えば「スロベニアが破綻した」と言うニュースを見た場合、私達投資家はスロベニアの状況を考えてユーロショートをする訳では無くて、その事が原因でイタリア国債が売られるのでは?と言う事を想定したユーロショートを取る事ができます。

 イタリアに波及を考えたショートであるのならば、イタリアと関係が強いスペインやポルトガルにも飛び火するでしょう。それは、つまり、1つのショートポジションが長い目線を持ったショートとなる事があります。

 こうやって考えて言っていると、分析材料となる知識が無限に欲しくなってくる訳ですね。どうですか?実はマーケットニュースと言うのは遅く無くて、ずっと先の事を言っているように思えませんか?