米失速と朝の地震

 [2013-4-13] いや、もしも朝からマーケットがあの動き方で無かったら、私は既に眠りに落ちてしまっていたかも知れませんあ、偶然の米財務省の発言を受けて相場が大きく動いていた事もあり、地震の時も起きて相場を追いかけていましたよ。

 地震は、始めに「ゴゴゴゴゴ・・」と言う音が聞こえたので、大型トラックが近所を走っているのかな?と感じていましたが、その後、揺れ始めたので、しばらく強い地震を感じていた訳ですが、私はそれでもパソコンの前から離れていませんでした。

 もし、本当に強い地震が来ていたらそうも言ってられない訳ですが、地震が影響して、マーケットが大きく揺れる可能性が直ぐに頭に浮かんでしまった自分が怖いと思う瞬間でした。

 揺れている最中、思ったよりも揺れが強かったので、売り玉を大きく抱えていたので反射的に売り玉の半分を利食い、その後直ぐに、愛犬をパソコンテーブルの下に投げ込み、携帯電話からは地震を示す音が鳴り出す。揺れが落ち着くのを待って二階で寝ている両親の安否確認。

 その後、直ぐに親戚に電話をして安否確認と、そしてパソコンの前のチャートが安定しているのを確認すると、外の様子を走って一周。そして戻って相場チェック。

 マーケットが安定しているので、これは動かないと判断して、もう一度チェック。

 運動不足の私にとってはかなりの運動で(笑)、昨日はほとんど寝ていない上にこれですから、もし、爆損していたら、今日はブログ更新をしていなかったかもしれませんね。

 と、ここまでが地震の最中の私の行動ですが、今朝のドル円の下げにより、170ポイントのショートの内、半分だけ利益確定する事で、最後の最後で逆転さよなら満塁ホームランとも言える今週の利益が出ました。

 本当は持越し予定だったのですが、地震が重なって動きが分からなかったのと、インターネット回線が切れたら「マズイ」と感じていたのか、考える前に利益を確定させてしまっていました(笑)。

 ともあれ、アメリカが日銀の金融緩和について否定してきて、中国は為替操作国では無い事を発表したとなりますと、いよいよアメリカと中国の関係が深くなってきている事を印象付ける1件となったように思います。

 あれほどQEをやってきた国が、他国批判をどの口が言っているんだ?と言う気はもちろんしますが、まぁ、日本は「為替相場が目標では無い」の一点張りとなるでしょうね。

 ただし、日本の金融緩和期待はアメリカに押さえつけられる事が想定されるので、マーケットは円買い戻しの動きを中心にして来週から流れていく事を考えています。

米新規失業保険申請件数

 さて、米雇用統計を筆頭に、アメリカの景気後退が少し見え始めている中、先日発表された小売売上高も、ミシガン大学消費者信頼感指数も予想を下回る結果となってしまいました。

 この時期からのアメリカ経済の失速は、本場の夏の落ち込みを示唆し、それは高値連発のアメリカ株バブルの崩壊を意識させるものとなるのですが、最も直近の雇用状況を見る事ができる米新規失業保険申請件数から、直近の動きを見ると、来月の結果が何となく見えてきます。

米新規失業保険申請件数グラフ 米新規失業保険申請件数表

 参照:米新規失業保険申請件数

 上のグラフを見て頂けると分かるように、3月までと比べて、失業保険を申請する人の数が増え始めている事が分かります。

 新規失業保険申請件数は各週ごとに発表されると言う、まさに最も直近のアメリカの状況を表す経済指標の1つとなるのですが、この動き方を見ると今週の結果は予想を上回ったとは言え、どうしても米経済の失速を意識させるような結果に見えます。

 来月の雇用統計では、恐らく前回値が上方修正されるとの見通しが既にマーケットでは主流の考え方になっているため、その上方修正の数値が小幅にとどまり、来月の数値が思わしくない展開となると、やはり5月は上値の重い相場へと変わっていくように考えています。

 特に、今朝の米財務省から出た発言は上値を重くした可能性が有る訳ですが、その事についてはチャートを交えてまた明日にでも更新していきたいと思います。