ドル円来週の簡単な考え

 [2013-4-14] 今日は日曜日と言う事で、チャートを見ながら戦略を組み立てていくところから始めていきたいと思いますが、先週の金曜日のお蔭で、上手く利益を乗せる事ができた先週にホッとしています。

 御託はおいておいて、まずはドル円1時間足チャートから現在の状況を見ていきたいと思います。

ドル円2013年4月14日チャート1時間足

 上のチャートを見て頂けると、一本目の薄いオレンジラインにおける下値下限目安は達成している事が分かりますが、赤い細いラインで表示しているトレンドラインもブレイクしている事により発生した下落と考える事もできます。

 ローソク足的には、最後の足が下髭で引けている事から、若干買戻しを示唆させるような引け方となっていますが、このローソクの下値が切りあがっているのは、打ち込んでいた人の手仕舞いもあったように考えられます。

 しかしながら、全体的に白いラインを割り込んだことによる、下値下限のターゲットはまだ達成されていないので、目線としては下値探りが短期的に起きそうなチャートのように思っています。

ドル円2013年4月14日チャート日足

 次にドル円の日足チャートについてですが、イメージとして月曜日は陰線で確定している形を想定しています。

 これから、下髭で引けるようならば火曜日にも、下値探りの持越しがあるのでは?と言う事をイメージしておりますが、日足チャート的には下値探りに対して注目が集まる1週間となるのでは?とも考えています。

意識すべきはアメリカの対応

 さて、もう一度先週末のアメリカ財務省の発言について、昨日に引き続き読み返しておきたいと思います。

 [2013-04-13]・米財務省は12日、「日本は通貨安競争を避けるべき」「日本に対してG7、G20での確約を守るように主張する」「日本経済のダイナミズムを上げる措置を取るべき」との見解を示した。

 2013年4月 米政府関係発言・ニュース

 これまで、世界中の主要国や主要機関は日本の金融緩和について主な反対を示した国は、韓国や中国と言ったところだったのですが、アメリカが表明した事にポイントがあるように感じています。

 アメリカは自分たちがやっていた金融緩和を日本が行っただけなので、正直、文句を付けるのはお門違いなのですが、ここで注意を出した事にはアメリカが金融緩和から撤退していく事への警戒が含まれているように思います。

 アメリカの経済は「必ず失速する」と言う事が考えられている中で、株価が強い状況となっているため、「何処で梯子外しが行われるかのか?」が注目材料となっています。

 どうやら、来月、もしくは再来月には、金融緩和額の縮小が考えられているアメリカの状況の中で、日本が金融緩和を行う事は貿易収支改善を目指すアメリカとしては大きな痛手となる可能性が考えられます。

 つまりは、アメリカ得意の圧力を日本に対してかけ始めているのと同時に、アメリカが中国よりに大きくシフトしている事も示唆されます。

 今回のこの発言について、マーケットは今までのように、金融緩和期待の100円狙いの展開から、忘れずに引きずって高値は重い状況になる事を私は想定してます。

 もしも、これから下値探りにいくのであれば、来月の陰線も期待できるので私としてはシメシメと言った感じなのですが、さて、今週はマーケットが荒れそうな様相がかなり強い訳ですが、とりあえず、99.937から持っているポジションは無視をして、短期的に下値を支えるタイミングでロング、週頭は下値更新を狙った動き、などを考えて行動をとっていきたいと考えています。

 まずは月曜日ですが、とりあえずは売り目線継続で、攻めていきたいと考えています。