少し先の相場を読む技術

 [2013-4-23] 昨日は、窓埋め方向へとポジションを取った半分を利益確定させたまででしたが、その後、押してきたので、98円を割り込む事が出来なかった事を確認しロングで入り、トータルでは40ポイントほどの利益を確定させています。

 ショートは半分で、ロングは玉が大きく無かったのでさほど利益は出ていませんが、全体的に売り玉が溜まり始めている状況となってきています。

 これも来月の動きを見据えた上での事なのですが、まぁ世間一般が「100円を突破して107円まで順次上昇していくであろう」とドル円相場を予想している中で、毎度の事ながら売り込むと言うのは、なかなか一般的な考えから逸脱するものがあると思います。

 ドル円のロングについては、最安値では75.614と言うポジションをホールドしている訳ですが、この当時も世間一般的には手を出してはいけないロングだった事を考えると、私の目線の方がやや先を見据えていた事を意味しているように思っています。

 これが逆張りの醍醐味となっている訳ですが・・、さて、今日は少々前置きが長くなってしまいましたが、ドル円4時間足での動きを今日も追いかけていきたいと思います。

ドル円2013年4月23日チャート4時間足

 上のドル円の4時間足を見て頂けると分かるように、形は4時間では追い切れなくなりつつありますが、ダブルトップの形成を示唆させる流れとなってきています。

 これは、ゴールデンウイークを控えた日本のマーケットが、やはり若干の円需要が出ている事と、今まで他国の状況を無視し続けて月曜日を迎えてしまった事による反動では無いか?と捕えています。

 本日は「少し先の相場を読む技術」と題して、後半にもう少し詳しく相場の先を考える方法を紹介してみたいと思いますが、上のチャートから見ても、ダブルトップを完成させるラインとなる2本の白い水平線の内、下側のラインの遠さを感じさせるチャートになっている事から、一筋縄で落としてくれるのか?と言う意味ではしんどいラインとなっています。

 しかし、先を読む技術的に考えるのであれば、下値余地と言うものが白いラインまであると言う事にもなるので、比較的ショートを打ちやすい形状になっている事が分かります。

 また、先日のブログ「ドル円100円への材料が無い」では、材料不足の点を指摘させて頂きましたが、正直、買い上げるための材料が見当たらず、好材料出尽くし感がマーケットを支配し始めようとしているのでは?と言う考えを感じており、何か100円抜けとなるような材料をマーケットが探していると言う状態と分析しています。

 つまりは、好材料が無いのであれば、来月の気になる材料も有りますし、米株に置いては暴落のフラグが立ったとの話も聞いており、100円先走り感が難しくなり、売り傾向で良いのでは?と考えポジションをホールドしている次第です。

 本日の戦い方としては、ロングで入るのであれば、やはり明確なストップ刈り98.50を大きく下抜けたところでの反転狙い、もしくは、伸ばす意味を込めての高値でのショートとなりますが、ショートは既に玉が集まりつつあるので、どちらかと言うと、短期的にロングを抜いていけたら良いな・・と考えています。

相場の先を読む技術とは?

 私の周りにいる投資家の中でも、本を沢山読んでいる方々の多くは「相場は予想するものじゃない」と私に言ってきます(笑)。

 そう言う方のほとんどは、本の受け売りなのか、「○○さんが言っていた」などと、経済アナリストの名前を出して自信満々に語る訳ですが、そう語る人のほとんどがサラリーマンの方です。

 私は、FXで何とかスーパーの弁当にありつけているので、いちをプロの端くれとさせて頂きたいのですが(笑)、そのプロの端くれから言わせると、相場は「予想しないと張れない」と言う風に思っています。

 全く将来の予想が無いのに、どうやって相場を張るのか逆に聞いてみたい訳ですが、知人も「○○さんが言っていた」と言い張るので、私は「うんうん、そうか・・」と黙っている訳です。

 さて、それではどのようにして相場の先を読むか?と言う事ですが、それは予想をする事に繋がるのですが、例えば、私が毎日のようにブログ内で書いている内容と言うのは、全て予想される事を元にして更新をしています。

 「風が吹けば桶屋が儲かる」では有りませんが、同じような事を常に考えてみて、イメージして予想を立て、その予想に向けて大事ななけなしの資金を注ぎ込んでいます(笑)。

 つまり、予想が無ければ何も始まらない訳ですが、本日の例だと、ダブルトップを形成する前にダブルトップになる事を想定したポジション取りを行っている事が分かって頂けると思います。

 ダブルトップとなったなら、それはホールドサインであり、ダブルトップが形成されなければそれは、ストップに巻かれる事を意味しています。

 1つのチャートを見ていても、現在の事を見てポジション取りをするのではなくて、先の事を見て行動をしているのが基本となり、それは「月足において5月は陰線を付ける」と言う何週間か前に書いた考えの元での私の行動にも繋がっています。

 そのように、もしも、自分の予想通りに動かないのであれば、それは自分の先を読む技術力不足で、次回に修正すれば良い事ですし、さらにニュースを深く読んだり、沢山読む事にも繋がり、更に自分のスキルアップにも繋がります。

 その先を読む技術を磨く事は、こうなるであろう?と予想するところから始まるので、どうぞ、「相場を予想する」と言うことを真っ向から否定するのを止めて頂ければと思う今日この頃なのです。