FXトレードは真似できない
真似はできないが参考にできる
FXを始めてみると何を参考にトレードをすべきか?と言うのは、友人の株の取引を見ていて分かっていました。
それはニュースとチャートです。
しかし、友人のトレードをそのままFXに置きかえてやってみようと思っても、どうしても上手くいかない事に気が付きました。
その原因は、「中国語ができないから」と言う理由では無く、圧倒的に相場に対しての知識が乏しく判断材料を全く持っていない事が原因でした。
例えば、「5分足でボリンジャーバンドにタッチして逆張りショート」なんて言うトレードをしても、判断材料はそれだけで、その流れが崩れるような相場がくれば逆張りですから、酷い結果が待っています。
それにも関わらず、「そう言ったトレードを繰り返す事が正しい」と思っていたんですね(友人もボリンジャー使っていたので(笑))。
結果はもちろん惨敗となっていくわけですが、その後、私は相場の格言に嵌っていくようになり、「木を見て森を見ず」何ていう言葉にもその頃出会います。
要するに相場全体の流れを見ないでトレードしても負けると言う格言なのですが、そんなもの100も承知の方が多いでしょう 。
「それを承知の上でマーケットで負けるから困っているんだ」と、イライラした事も有りましたが、この言葉も解釈の違いだと言う事に気が付く事になります。
それは、「木を見て森を見ず」はチャートで言うならば、30分足でトレードをしている人が、日足や週足などの長い時間軸を意識したトレードをする事のように取られがちですが、私の解釈ではニュースの流れを把握して30分などの短い足でトレードをする事だと考えています。
つまり、世界中で発生するニュースから、ある程度の経済の流れを頭に入れたり、経済指標のデータから来月の相場を想像したりしておいた上で、短い時間軸でトレードをするのです。
これが私の場合に大きな違いをもたらした点となるのですが、正直これを説明しても真似をできる方と言うのはほとんど居ないのが現実かと思います。
やっぱり、何処まで行ってもトレードを真似ると言うのは、無理なのかな・・と言うのが私の思うところとなっています。
そんな中で、ブログでFXについて紹介しても、それを真似る事ができないのだから、それはつまり無意味な副産物を私は作り出しているのではないか?と言う強迫観念が最近起こり始めています。
例えば、昨日、「相場のニュースは先を読む事」と言う記事内で、ドル円相場が下がって欲しい、相場は大きく動く事を予想されるチャートとなっている。
と紹介していましたが、実際の動きは上で、チャートから想定できた動き通りに大きな値動きとなりました。
そこで、下を期待していたものの、大きな値動きは予想していたので、99円オーバーで買いに入れたか?と言うと、99円過ぎを利益確定としてしまい、それ以上では入れていないのが昨日の私のトレード結果です。
つまり、予想している本人でも入れない事があるのに、その予想を読む人が真似をして勝てる訳が無いと言う事をふと思ってしまった訳です。
先日、知人からトレードを教えて欲しいと頼まれたのですが、その時、「いいよ」と軽く答えたものの、どうやって教えれば良いのか?全く見当も付かない私がここに1人います。
[2013-4-20] 本日は、週末と言う事も有り、画像を一切省いた「文字だけ」でFXファイブのブログを更新していきたいと思います。
それは毎日チャートに色々と作画して紹介してきて、「少し疲れた(怠)」と言う思いも有りますが、文字だけでも読んでくれる方がいらっしゃるのか?と言う事を試してみたかったからです。
FXファイブも毎日更新を行うようになってから半年が過ぎ、ブログ内容量も大分たまってきたことも有ってか、何と私が夕方3時くらいにブログを更新して、日が変わるまでに20人以上の方が毎日来てくださるようになっています(驚)。
その内の半数は、顔が思い浮かぶと言う知人なのは内緒の話(笑)。
ともあれ、大変嬉しいと言う思いの反面、ブログの内容が相場関係の内容となるため、書き綴る内容へのプレッシャーもだんだん大きくなってきてしまっているのもまた事実です。
そこで、本日は、「FXトレードは真似できない」と言う事を題材として、如何に人のトレードを模倣する事が難しいかについて紹介してみたいと考え、チャートは無しで更新する事にしました。
私が真似た友人のトレードスタイル
私がFXを始める切っ掛けとなったのは、友人が株式トレードで生活をする、所謂、株の専業トレーダーをやっていた事に始まるのですが、その知人宅で2週間泊まり込んでトレードについて教わった事に始まります(正確には毎日宴会を開いてそのまま寝泊りとなったから・・(笑))。
その時の知人の様子を見ていて思ったのは、朝4時に起きてニュースを読む事から始まり、6時に頃にトレードを開始します(注う:日本国内の話ではありません)。
友人のトレードスタイルは、どちらかと言うと、スイング的なトレードとデイトレードを組み合わせたスタイルで、これが現在の私の源流となっているのは確かですが、関心したのは1時間と言う区切りの時間があるとするならば、ほとんどが雑誌を読んだり、漫画を見たり、新聞を読んだりと50分ほどが遊びの時間になっていた事でした。
私は横に座りその様子を見ていて、トレードとは何て簡単なものなのか?と1人でウン十億円を稼いでいる夢を見ながら、その様子をただ眺めていました。
トレードしている1時間の内の10分と言うのは、それまでとは完全な違いを見せ、目を付けていた?株に対して売買を繰り返し、チャートを必死で追いかけていましたが、その集中力と言うのは尋常なものではありませんでした。
今にして思うならば、彼のトレードは時間の節目を狙ってのトレードを確立していたのだろうと推定できますが、中国語が堪能な彼は中国の知人からのニュースも受けながら取引を繰り返している様は、完全に火の玉のようだった事を覚えています。
その2週間の間に、友人はテクニカルやファンダメンタルズについて私に享受してくれた訳ですが、1番の問題は私が中国語を話せない事にありました(笑)。
彼が説明してくれている事は全て理解できても、中国系の細かいニュースなども判断材料に使っていた彼のトレードは、コピー不可能だったのです。
私が中国語を必死に勉強して理解できるようになったとしても、その文章を読み取る微妙な早さや、受取った時の意識は、幼い頃から言語を操る方と比べると雲泥の差となり、それが投資の世界ではそのまま利益の差、損失の差となってしまいます。
この事が原因となり、私は株式では無く、FXを始める事のきっかけになった訳です。