月末のマーケットについて

 [2013-8-31] 週末になると、やはりマーケットが止まってしまうため、ネタ不足に陥り(笑)、特に土曜日は日曜日ニュースも出てくるために、マーケットについて考える事ができなくなるので、ブログ更新に困る事が多い曜日です。

 本日は、そんな土曜日と言う時間を利用して月末マーケットについて何を注意してトレードを行うべきなのか?と言う事についてFX初心者の方用の記事を紹介してみたいと思います。

 まず、月末と言うと特に気を使って取引しなければいけないのは、「月足の形状」です。

 月足は、数年単位でのマーケットの方向性まで見る事ができる非常に大切なローソク足になるのですが、月末は、「この月足を巡る1週間と言っても良い」と私は考えています。

 つまり、月足の形状で来月の出始めの動きが左右されるため、月末の動きは「月頭の動きをコントロールするための売買が行われる」と言う考えです。

 そこで、月末になると、常に月足の形状に気を使いながらマーケットを見て行く事が、FX初心者の方々にとって、「木を見て森を見ず」では有りませんが、幅広い視点からマーケットを追いかけやすくなるかと思います(※ 週末は週足にも注目)。

月末は基本ドル買い

 月末と言うのは企業決済等も絡んできたり、来月に向けてのドル資金の調達など、何かとドルを必要とする人たちが多く溢れるタイミングでもあります。

 そのため、月末と言えばやはり、他通貨売りのドル買いの動きをする事があるのですが、昨日はユーロドルに関してそのフローが旺盛に出ていたとの情報が入っていました。

 このような月末流れなのですが、今回のようにマーケットに対して週末不安要因(シリア問題・エジプトなど)が加わっているケースでは、ノンストップで売りが入るケースが散見されるので、後付けとなってしまいましたが紹介しておきたいと思います。

 実際にこのような流れは、良く有る事なので、今回のマーケットケースを覚えておくと、次回の月末での不安要素が出ている時に役に立つかと思います。

国債の入札

 国によっては国債の入札を月末に行っているところが有り、少し前の話になりますが、欧州が債務問題で揺れ動いており、世界中のトレーダー達から注目されていた時は、国債入札の結果を受けてマーケットが上下するケースが見られました。

 この国債の入札結果についてですが、目安となる数値としては3倍程度で、ある国債入札に対して3倍以上の競争が有ったのであれば、その国債には需要が有り「問題無し」と取り、逆に3倍を下回り2.0倍と言った競争率の場合には「怪しいぞ」と言う風に思って頂ければ、月末相場も楽しむ事ができるのでは?と考えます。

 また、ヨーロッパではドイツ国債との利回りの開きについても注意する必要が有り、その国債利回りの開きが大きくなった国と言うのは、「あれ?この国おかしいな?」と見る必要があります。最近ではポルトガルが怪しいです。

月末の週末

 最後に、今回のように月末と週末がキッチリと合わさって、来週のマーケットから新しい月となる場合、次の週は荒れる傾向があります。

 その理由として、月の第1金曜日には米雇用統計が発表されると決まっているため、それだけでも波乱要因となるのですが、通常であれば静かなはずの月曜日辺りは、月頭としてのフローが重なるので、大き目の動きとなるケースが有るため、ファンド関連もガンガン打ち込んでくるためです。

 さらに、今回はややこしい事に、月曜日はアメリカ・カナダが休場となっており(勤労感謝の日)、ファンド関連がこぞって火曜日から本気モードへと移行します。

 特に9月はファンドが本気を出しやすい時期で(12月の休みのために稼ぎが少ない会社は、必死になるため)、荒々しくなるのは間違いないと言っても良いと思うのですが、来週は注意が必要な事ばかりが揃っており、今から考えても寝不足は免れないように思っています。