NZボツリヌス菌での相場
ドル円4時間足のチャート
先のボツリヌス菌によるニュースが波紋を広げつつある中、やはり粉ミルクに対して強い需要が有る中国が絡んでいる事も有り、今回の件でマーケットは強い反応を見せているように考えています。
現在、ショートポジションを持った状況となっておりますが、やはりNZのボツリヌス菌による影響は、まだもう少し残るのでは?と言う考えから、依然としてホールドとなっています。
元々に中国は粉ミルク問題が非常に深刻で、中国本土から上海へと行き、大量の粉ミルクを購入して本土へと戻っていく事態が上海市民から多くの反発を生んでいます。
この背景には中国で製造された粉ミルクに対する不信感があるからなのですが、それにしても、今回のNZから発表されたボツリヌス菌からの影響は、さらにこう言った事情を加速させる可能性を含んでいるように考えています。
チャート上では、98.5を下抜け一定の下値となるポイントで下押しは止まっていますが、まだ、警戒を解くには早いように考えています。
ただし、この下にはマクロ買いを筆頭とした「堅い」と考えられるポイントが幾つか存在しているので、その辺りの底堅さを感じたのであれば、撤退を考えています。
[2013-8-5] 本日のブログ更新は、私の個人的な勉強のため少し遅くなってしまいました。
本日は、その個人的な勉強を行った「ボツリヌス菌が発生した」と言う一報が入っているニュージーランドの影響を受けたドル円について書いていくつもりですが、まずは週末に作成したチャートからです。
現在は、98.5を下回る水準で推移しておりますが、先週末に発表された雇用統計の際に観測されていた98.5の大型ストップを巻き込んだ下落が起こった事を意味しています。
マーケットは日本時間に米カストディアン系の買いが絡んだ五十日の買い上げて起こった、想定通りのマーケットとなり、そこで私は売りを入れております。
その後、ニュージーランドのから発表されている、本日のブログの主題となる「ボツリヌス菌」がクローズアップされた事、さらに日経平均が打ち込まれた事を受け、ドル円は下げ幅を加速しています。
この「ボツリヌス菌」について、私も勿論専門家では無いのですが、この話について簡単に今までの経緯をまとめてみました。
「ボツリヌス菌」の毒素
ボツリヌス菌が作り出すボツリヌス毒素(ボツリヌストキシン)は毒性が非常に強く、0.5kgで「全人類を滅ぼす事が出来る」と考えられていたため、生物兵器として研究開発が行われていたほどの菌で、炭疽菌同様にテロリストの使用が危険視されている。
また、ボツリヌス毒素1gの殺傷力は約100万人とも言われる(ちなみに青酸カリは経口投与の場合5人/g)。
その知識率は30%を超えるとこも言われています。
「ボツリヌス菌」によるニュースの流れ
ニュージーランドの乳製品輸出世界最大手フォンテラ・グループが3日、同社が他社に供給している乳清タンパク質からボツリヌス菌が検出されたと発表。
フォンテラ・グループによると、問題の乳清タンパク質は自社ブランドの製品には使っておらず、他社へと供給している。
その乳清タンパク質は、乳児用の粉ミルクやスポーツドリンクに使われており、同社の発表を受けて乳清タンパク質を使用している、米コカ・コーラや中国の娃哈哈(ワハハ)などは「製造工程でボツリヌス菌が滅菌されることが分かった」と発表。
粉ミルクの買い占めなどが起こり問題となっている中国は、「中国はニュージーランドとオーストラリアからの粉ミルク輸入をすべて停止した。」と発表。
日経新聞社によると「中国企業4社が汚染された可能性のある製品を輸入」との発表。
さらに「ロシア、タイがNZの乳製品の輸入を中断」との報道が行われる。
キー・ニュージーランド首相が「粉ミルクの問題については非常に懸念している」との声明を発表。
マーケットはリスクオフの展開となり、ニュージーランドドルが打ち込まれ、円が買われる展開となっている。
また、中国がニュージーランドからの粉ミルクの輸入停止により、日本の粉ミルクに対する需要がさらに伸びると考えられる事もあり、円買いが進む流れも一部有り。